現在の位置:TOPスペーシアメールマガジン>158号 WWW を検索 スペーシアサイト を検索

 

  ◆ ■    ◆    ◆ ■   ◆
 ◆  ■◆   ◆    ■  ■  ◆   都市研究所スペーシア
■   ■ ■  ■   ■   ■   ■      メールマガジン
 ◆  ■ ■ ■■  ■    ■  ■■    (隔週発行予定)
  ■ ■◆  ■ ■  ■   ■  ■ ■  
 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第158号]2006/7/24
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 678−−□

 スペーシア・メールマガジンの第158号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
 ◆名古屋まちづくり情報◆
  ・広告付き市バス停留所  
 ◆視察レポート 
  ・表参道ヒルズ
 ◆読者の声◆  
 ◆スペーシアのこの頃◆ 

☆*****************************************************************
 ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
*****************************************************************☆
○ 広告付き市バス停留所 ○
 
 「ストリートファニチャー」という言葉をご存知だろうか。道路などの屋外公共空間に
設置されるベンチや案内板、バス停留所などの施設の総称である。ヨーロッパ各国では、
公共が設置するこのストリートファニチャーに広告スペースを設けることで、広告料収入
を目的とする民間企業がストリートファニチャーの製造、設置、さらに管理まで行うとい
うビジネスモデルが一般的になっている。また、このビジネスモデルはシンガポールや韓
国などのアジア諸国でも活用されてきている。

 日本においても規制緩和によって広告付きバス停留所の設置が認められ、横浜市、名古
屋市、神戸市などで導入され始めてきている。名古屋市の場合、2005年11月から金山や桜
通本町、名城公園などの計6つの市バス停留所で試験的に導入され、現在は若宮大通や桜
通沿いなど都心部を中心に2006年9月までの供用開始に向け30基の建設が進んでいる。今
後、市内の約3,600箇所の停留所の内約300基が新しい広告付き市バス停留所に変わってい
く予定である。

 民間企業が広告を設置しバス停留所の設置から管理まで行うため、行政コストがゼロに
なるほか、行政が行っていた清掃などの管理頻度も以前より増えるなど、行政経営面、市
民サービス面においても素晴らしい仕組みである。広告付き市バス停留所を実際に見る
と、広告があるものの景観を害しているという印象は全く受けない。試験導入後の市民ア
ンケート結果においても新しい停留所は好評価であったそうだ。今後、バス停留所以外の
ストリートファニチャーについても同様の仕組みが適用されていけば、財政的にも景観的
にも良いまちになっていくことが期待させられる。(山崎 崇)

 →ホームページに写真を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/koukoku/index.html

☆*****************************************************************
 ◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
******************************************************************☆
○ 表参道ヒルズ ○

 先月、久しぶりに東京へ出かける機会があり、所用を済ませ数年振りに表参道へと足を
運んだ。地下鉄表参道駅から地上へ出て、JR原宿駅へと通じる通り沿いには、様々なブ
ランドショップが建ち並び、歩道脇に続くけや木並木とともに、独特の雰囲気を醸し出し
落ち着いた印象を受ける。

 表参道ヒルズの特徴は、建物の外観の高さは抑えて地下に空間を広げた設計にあるが、
道路の反対側から序所に近づくと、建物の高さも意匠的にも周囲と揃いあまり違和感がな
い。しかし、建物内は4層吹き抜けの地下空間が広がり、外観とのギャップに驚かされ
る。内部は、吹き抜けの周囲を囲むようにスロープとそれにそって店先から店内が見渡せ
る規模で開放的な店舗が並び、ゆったりぶらぶらとウィンドウショッピングを楽しめる商
空間となっている。

 東京の再開発といえば巨大なビル建設が多い中で、表参道ヒルズは派手さはなく建物の
外観も内部空間もすっきりとした印象。また、東京湾沿岸での開発では海からの風を遮る
“壁”となり都心のヒートアイランド化を高める要素とも言われたことがあったが、この
表参道ヒルズは地下深く掘り下げていることから、もしかすると夏涼しく冬暖かい環境に
優しい建物なのかもしれない。

 表参道ヒルズは、都市再開発法に基づく第一種市街地再開発事業(組合施行)の手法に
より事業がなされている。地区名は、「神宮前四丁目地区」で、再開発事業である以上、
権利変換計画の作成、専用部分と共用部分の区分け、90条登記、101条登記etc といった
再開発上の手続きを経て完了したのだろうが、自らもその業務に携わり再開発ビルの建設
に関わってきたが、権利関係や共用部分の取扱い、補助金対象部分の整理、登記手続き、
管理方法など、一般的な再開発ビルでさえ頭を抱えることが多々ある中で、手続きなどを
どう進めてきたのか、機会があれば実務に関する説明などを聞いてみたい。

 また、表参道ヒルズの裏手にも洒落たショップがいくつも立地するが、その中に新潟県
のアンテナショップ「ネスパス」がある。都内にある道府県の観光物産情報発信施設とい
えば官庁街の事務所ビルを間借りするケースが多い中で、表参道にビルを構え新潟の魅力
を“頑張って”アピールしていた。表参道に行った折にはその頑張りをみに足を運んでも
らいたい。(村井亮治)

表参道ヒルズ http://www.omotesandohills.com/
表参道・新潟館・ネスパス  http://nespace.info/index.php

→ホームページに写真を掲載しています。
 http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/omote/index.html

☆*****************************************************************
 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
*****************************************************************☆
 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

☆*****************************************************************
 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
******************************************************************☆
・2007年4月に研究員1名を採用することとしました。詳しくはホームページをごらん
 ください。やる気のある方の応募を待っています。
 http://www.spacia.co.jp/bosyu2007.htm

####################################################################
◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
   http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
--------------------------------------------------------------------
(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
 〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル5階
  TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
  URL    http://www.spacia.co.jp/
####################################################################