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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第156号]2006/6/26
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 678−−□
スペーシア・メールマガジンの第156号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・市民協働団体「リニモねっと」の設立総会(7/2)
◆名古屋まちづくり情報◆
・平成18年度くわな市民大学で『まちづくり極意 くわな流』を学ぶ講座が開講
◆視察レポート
・北海道三都物語
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 市民協働団体「リニモねっと」の設立総会 ○
昨年は万博アクセス交通として活躍したリニモですが、その後の利用者は・・。
地域が支えて活かされる公共交通を目指して、市民が主体となり交通事業者、
行政と協働して交通まちづくりを進める市民団体が設立されます。
ぜひ、参加、応援よろしくお願いします。
◇日時:平成18年7月2日(日) 14:00〜
◇場所:愛知高速交通株式会社(リニモ本社)会議室
リニモ「陶磁資料館南駅」下車 徒歩3分
◇記念講演会:15:00〜 講師/磯部友彦(中部大工学部助教授)
テーマ:「協働」の時代の地域公共交通政策
※終了後に有志で18:00〜懇親会(藤が丘駅前)を予定。
◇問合せ・入会申込み:藤森幹人 E-mail/mikihito@cs-f.bias.ne.jp
入会希望の方は、氏名、住所、電話、メールアドレスをお知らせください。
年会費は1000円の予定。
〜リニモねっと準備会の藤森幹人さんから情報提供いただきました〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 平成18年度くわな市民大学で『まちづくり極意 くわな流』
を学ぶ講座が開講 (三重県桑名市) ○
『まちづくり極意 くわな流』は、市の呼びかけに応じて集まった市民などからなる編
集委員会(蛤倶楽部)によって2003年に発行された本です。作製にあたっては弊社もお手
伝いさせて頂きました。この本をもっと活用していこうということで、「平成18年度 く
わな市民大学」の社会学科において、本書を通して桑名の歴史・食・文化・まつりなどを
学び、まちづくりの「極意」を考える講座が開講されることになりました。
講座は6月から3月までの期間月1回開講予定で、全10回です。机上で本を開いて勉強す
るだけでなく、回によっては「フィールドワーク」といって、祭りの体験、史跡の見学、
美味しいものめぐり…など、本の内容を自分自身で体験できるというのが講座最大の「売
り」となっています。講師は、執筆した蛤倶楽部のメンバーが順番につとめます。
第1回の6月8日に集まった受講生は8名。この日のテーマは「桑名にみる暮らしの豊か
さ」で、食べ物、住まい、遊びなどを通して水と緑に恵まれた郷土の豊かさを考えまし
た。第1回ということもあり、受講生よりもスタッフの方が随分多いという中、最初は
少々固い雰囲気でしたが、質問タイムになると食べ物に関する質問が相次ぎ座は和やか
に。「似たような名前の時雨屋さんが何軒もあるのは何故ですか?」「都饅頭の由来は
?」などの質問が出され、スタッフは知恵を総動員して回答にあたりました。
講座の中で受講生の方々に「わたくし流極意」を考えてもらい、最終回にはめでたく
「免許皆伝」となる予定。本当はもっとたくさんの方々に受講していただけるとよいです
が、このような地道な取り組みを重ねることで、少しずつ市民の皆さんの間に「まちづく
り極意」が浸透していくと期待されます。 (伊藤彩子)
蛤倶楽部ホームページ http://www.city.kuwana.mie.jp/Files/1/9601/html/book.html
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/k-book4/index.htm
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 北海道三都物語 ○
6月上旬、自主参加ながら全員が社員旅行に出かけた。目的地は小樽、旭川、札幌の北
海道シリーズである。本州以南は梅雨入りのため、この時期に旅行しやすい場所と言えば
北海道なのだが、3日のうち晴れの日は1日のみであった。場所選定はまちづくりコンサ
ルタントであるがゆえに、どうしても新しい取り組みを実施している街ということにな
る。私自身は温泉があれば文句は言わない。
【小樽運河は今】
さて、小樽と言えば小樽運河。ニシン漁で栄えた漁港を持ち、札幌建設の資材搬入港と
して役割を担うことから28年の議論を経て、運河整備がなされた。大正12年のことであ
る。貨物輸送の近代化と港湾の整備、札幌の急成長により、小樽は斜陽化していくことに
なる。昭和41年に小樽臨港線道路の新設を機に運河の埋めたて計画が出たが、これもまた
16年にわたり、埋めたてによる道路整備か保存かの運河論争に発展し、昭和61年に南側半
分が埋めたてられ、道路と散策路が整備された。まちづくりの大方向転換への合意形成に
は20〜30年かかっている。
「石造り倉庫群も店舗や博物館に再利用され、運河は歴史と浪漫の街小樽の象徴として
蘇りました。」と指摘されているように、運河沿いの倉庫群は観光施設として利用されて
いる。直近では10数年前に小樽を訪れたが、その時に比べ、商業施設が圧倒的に増えてい
る。とくに北一硝子の増殖には目を見張るものがある。硝子の販売から、飲食、美術館・
工房の見学や体験、そして酒類ショップまで揃えている。
しかし、である。小樽の産業は商工港湾と観光であり、札幌のベットタウンとしての性
格を有している。1964年の人口20.7万人をピークに人口は減少を続け、2006年5月で14.2
万人まで落ち込んでいる。ちなみに港湾としての取扱貨物量は1,400万トン(名古屋港は
1億8,200万トン)である。観光に力点を置いているものの、893万人(01)から754万人
(04)に減少している。とくに冬の小樽の観光客は夏の半分程度に落ちる。観光分野は多
くの都市が交流による活性化を目指しているので、道内での競争はもとより、国内外との
競争になかで生き残っていかねばならない。明るいビジョンのもとで相当な持続的頑張り
が求められる。先に見たように小樽市民は辛抱強くまちづくりを進めてきた歴史があり、
大いに期待したい。
【二番煎じのほうが一番煎じよりうまい?】
旭川と言えば、昔は平和買物公園(歩行者天国)、今は旭山動物園である。平和買物公
園の実現の背景には、当時、札幌への一極集中に対する道内第二の都市の地盤沈下に対す
る住民の不安があった。そこで市と地元商店街若手経営者等が幹線道路の平和通り
(1km)を「買物公園」にする構想を打ち上げるも、市民や関係者、関係行政機関の反応
は冷たかった。そこで地道な機運醸成のための広報活動や積極的な関係機関への説得を通
じ、交通社会実験にこぎ着けた。1969年の実験期間中は平常の人出の5〜6倍と市民の支
持を得、また懐疑的な商店主の賛同を得ることで、本格的な取り組みが1972年から始ま
り、30年以上の歴史を持ち、今日まで継続している。いわゆる歩行者天国の嚆矢である。
もう一つの旭山動物園は1967年にオープンした普通の動物園であった。旭川の人口増加
とともに入園者も増加したが、1983年の60万人をピークに減少し、1996年には26万人に落
ち込んだ。それを打開すべく「行動展示」あるいは「環境エンリッチメント(飼育動物の
幸福な暮らし)」に取り組むことになる。もうじゅう館、ペンギン館、オランウータンの
空中運動場、ほっきょくぐま館、あざらし館を次々と整備し、2004年7月には上野動物園
を抜き、2005年度入場者は200万人を突破した。これだけ入場者が増えるとマスコミは
ほっとかない。プロジェクトXで取りあげられ、ドラマ「奇跡の動物園〜旭山動物園物
語〜」が放送された。館長による「<旭山動物園>革命」も出版されることになる。東山
動植物園の2005年度入場者数は165万人であり、旭山動物園に抜かれ、第3位となってい
る。もちろん東山動植物園も手を拱いてわけでなく、名古屋市もその再生を施策の柱に据
えている。名古屋市の財力と背後人口からすれば、同じ手法で再生すれば、旭山動物園の
入場者を抜くことは可能であろう。300万人実績があるからである。しかし、である。旭
山動物園の取り組みを、なぜ全国に先駆けてできなかったのか?
札幌は丁度「YOSAKOIソーラン祭り」で沸いていた。15回目を迎えていた。参加チーム
は350チーム、大通公園をはじめとする31会場、5日間開催で186万人の人々を集めた。今
年は雨天日が多かったため前年214万人から13%減になっている。これだけのチームが参
加すると、衣装を着けた人々が昼夜を問わず至る所で出くわす。札幌都心が祭り一色にな
る。1チームにスピーカーと照明をつけたデコレーショントラック1台がセットとなるの
で、会場周りはトラック野郎の集会かと思わせるほど、待機トラックが多い。ちなみにこ
の祭りの発案者は春日井出身である。
名古屋では第8回「にっぽんど真ん中祭り」が8月下旬の3日間185チーム、20会場で
開催される。昨年は175チームで197万人の観客動員数となり、参加チームの増加率に比例
すると仮定すれば、「YOSAKOIソーラン祭り」を抜くことになる。主催者の頑張りに敬意
を表する次第である。
北海道人口563万人、東海三県人口1124万人を比較すると、圧倒的に名古屋のポテン
シャルは高い。同じことをやればそれを追い越すパワーはある。課題は誰も考えつかない
アイデアとそれを最初に取り組むパワーであろうか。二番煎じ、三番煎じでは家元にはな
れない。失敗してでも新しいことに挑戦する者への敬意と支援が求められる。 (井澤
知旦)
参考HP
小樽の観光 http://www.city.otaru.hokkaido.jp/index.sub/kankou.htm
小樽運河 http://www.mmjp.or.jp/OTARU/index.html
旭山動物園 http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
YOSAKOIソーラン祭り http://www.yosanet.com/yosakoi/
にっぽんど真ん中祭り http://www.domatsuri.com/let/index.html
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/hokaido/index.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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・(前略)
上海の500メートルの森ビルは本当に必要なんでしょうか。
石田さんのコメントの様に民デベの自転車操業的な現象なんでしょうね、
何時かはストップするのでしょうが、
ビッグプロジェクトが尽きたときがその時だと思うのですが。
その時は、何時でどれほどの規模になるのでしょうか、
ちょっと怖いですね。
日本にとっては復活の時となりますが、
それまでに「宇宙船地球号」は軌道修正が出来、
生き延びていることができるでしょうか。
その方がもっと心配ですね。
→メールありがとうございます。上海は興味深いまちですが、住みたくはないと
思ったのが正直な感想です。2010年にどうなっているかが、期待もあり、心配
でもあります。(ishida)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・スペーシアのホームページのカウンターが0に戻っていました。記録のある数値を入
れて修正しましたが、正確な数値ではありません。私の操作ミスだとは思うのですが、
原因は不明です。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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URL http://www.spacia.co.jp/
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