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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第151号]2006/4/3
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 670−−□

 スペーシア・メールマガジンの第151号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆名古屋まちづくり情報◆
  ・公園に手づくりの絵タイルを−愛知県春日井市松河戸地区− 
  ◆図書紹介  
  ・日本の街を美しくする −法制度・技術・職能を問いなおす 
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 公園に手づくりの絵タイルを−愛知県春日井市松河戸地区− ○

 住民主体のまちづくりを進めていく上で重要なのは、住民がそのまちに対して愛着を持
つことだろう。まちへの愛着がまちをよくしたいという行動に結びつく。公園づくりの
ワークショップが各地で行われている。住民のアイデアでよい公園をつくりたいという意
図がこめられているが、私は計画の中身よりも、計画づくりのプロセスに住民が関わった
ことが、その公園に対する愛着となり、その後の利用につながり、そこにワークショップ
に取り組む大きな意義があると考えている。さらに施工の段階でも、住民が何らかの形で
参加できれば、その効果は高まるだろう。

 春日井市松河戸地区の段下公園における絵タイルづくりはそんな思いで取り組んだ私に
とっては3回目の企画であった。年度内にワークショップによる計画づくり、実施設計、
施工を行うという厳しいスケジュールの中での取り組みであり、限られたことしかできな
かったが、絵タイルづくりは多くの子供達も参加する楽しい取り組みとなった。簡単な取
り組みであり、他地区でもぜひ実施していただけばと思う。
 絵タイルづくりの対象としては、いろいろなものが考えられるが、今回は施工期間が短
く、現地での実施が難しかったことから、室内で作った絵タイルを後日、専門業者に現場
に園路に設置してもらうこととした。また、過去2回の絵タイルづくりではクラッシュタ
イルを用いたが、今回は園路に設置することから耐久性に優れた18mm角のモザイクタイル
を用いた。作成の流れは下記のとおりである。1)、2)がワークショップでの取り組みで
あり、3)以降は専門業者による作業である。

1)発砲スチロールで作成した30cmの型枠の中に、モザイクタイルを自由に配置
 し、好きな形をつくる。
2)形を固定するため、糊で専用紙を貼って固定する。
3)舗装面を切り取り、絵タイルを設置する分の穴をあける。(今回は4枚分をまと
  めて設置)
4)下地モリタルの上に絵タイルを設置し、固定させる。
5)水を含ませ専用紙をはがす。
6)モルタルで目仕込をした後、表面のモルタルをふき取り完成。

 4月に入り、完成した公園を訪れたところ、ちょうどワークショップに参加してくれた
住民の1人が孫が作った絵タイルを探しにみえていた。できたての公園は樹木が小さく、
まだまだよそよそしい感じがするが、住民の人々に使われることによって味のある公園に
変わっていくことだろう。そのきっかけに絵タイルがなってくれることを期待したい。 
 (石田富男)

 →ホームページに写真を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/matukawado/index.htm

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 ◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ 日本の街を美しくする −法制度・技術・職能を問いなおす ○
 編著者 土田旭+都市景観研究会/学芸出版社

 本書は、「景観法を契機に、都市、地域の環境・生活空間の計画とデザインに携わる専
門家が参集し、日頃実践しているデザインと景観との関係について真摯な討論を行った成
果の集大成」である。土田旭さんという人は鞄s市環境研究所会長であり、その他執筆者
として、民間企業で都市デザイン、設計に関わる人を中心に35人の名前が挙がっている。

 構成としては、テーマごとの各節の中で、都市景観が乱れている状況を述べた後、改善
のための「提案」を記述するというかたちになっている。例えば、「4.2建物複雑形態の
主因『日影規制』」の中では、日影規制によって変な形になってしまったマンションの写
真などによって状況を説明してから、提案として「日影規制値が満たされていても、街並
みとして違和感があるものに関しチェック調整可能な仕組み」をつくる、「眺望や十分な
採光など日照に代替すべき条件…があるようなケースでは、日影規制を緩和」する、など
といった提案がされている。

 問題のある都市景観としては、河川上に架設された高速道路、乱雑な電線により台無し
になった道路景観、建築本体の姿が見えないほど多くの広告物が設置された建築物など、
多くの人が問題だと思っているが、ほとんどの場合放置されている事柄が取り上げられて
おり、専門家ではない読者でも共感できる内容となっている。ただし、「執筆者達が日頃
感じていること」が内容の中心なので、あまり実用的とは言えず、「思いを共有する」た
めの本だと思う。 (伊藤 彩子)

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・2,3年前までは、新規採用についての問合せのメールがいくつか来たのですが、
 最近はそのような問合せがほとんどこなくなりました。こんなところにも景気の
 動向が影響していそうです。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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   http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
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