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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第149号]2006/3/20
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 670−−□
スペーシア・メールマガジンの第149号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆名古屋まちづくり情報◆
・名古屋市栄のお客様駐輪場
◆視察レポート
・天平のまちのビル管理実態を見る
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 名古屋市栄のお客様駐輪場 ○
全国各地の都市の中心部や駅周辺の歩道には放置自転車が多く溢れており、歩行空間や
都市景観の点から問題視されている。そのため、自治体によっては条例で自転車放置禁止
区間を定めたり、大規模な商業施設や銀行などの新設や改築などが行われる場合には駐輪
場設置を義務化したりしている。名古屋市の栄にある百貨店の松坂屋やLACHIC(ラシッ
ク)は、敷地内にお客様駐輪場を設け、管理も行っている。LACHICには屋外駐輪場だけで
なく、屋内駐輪場も設けられている。自治体だけでなく、民間のお客様駐車場による駐車
場の拡充は、歩行空間や都市景観の改善にも大きな影響があり、自転車利用者にも非常に
ありがたいことである。
LACHICは自転車放置禁止区間に面しており、東側の久屋大通の歩道上には名古屋市が定
めた無料の駐輪場(正式名称:自転車駐車場)があるが、西側の大津通の歩道上には駐輪
場が無い。大津通には駐輪場の案内が書かれた看板と一緒に駐輪を禁止するためのカラー
コーンが置かれている。カラーコーンの置かれた歩道は残念ながら美しい光景とは言い難
く、自転車利用が見直されつつある中、行政や店舗だけでなく自分を含めた自転車利用者
側の努力の必要性を感じさせるものである。 (山崎
崇)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/tyurin/index.html
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 天平のまちのビル管理実態を見る ○
岐阜駅西地区市街地再開発事業は、施設建築物(岐阜シティ・タワー43)の工事が、
19階まで進み、完成後の管理体制の検討が進んでいる。3月上旬、管理会社の最終選考
(選定経緯については、まちづくり情報にて掲載予定)を目的として再開発組合が企画し
た静岡県磐田市の磐田駅北37街区(建物名称:天平のまち)の視察会に同行した。
磐田市は、静岡県の西部、人口9万人、Jリーグのジュビロ磐田のホームタウンであ
る。JR磐田駅前は、遠州地方の中心地として栄えたが、他の地方都市と同様、集客力の
低下により街の賑わいが失われた。磐田市は、駅前約20.3haの区域を土地区画整理事業に
より街の活性化を進めている。
「天平のまち」は、その区域内にあり、組合施行の市街地再開発事業により平成15年3
月に完成した再開発ビルである。敷地面積約3,200u、延べ床面積約17,000uと駅西地区
に比較すれば規模の小さな事業であるが、商業・業務、公益的施設(行政サービス・大
学)、駐車場、住宅(56戸)等の用途からなる複合ビルである。
管理体制は、天平のまち管理組合による管理方式を採用し、全体、施設、住宅の各共用
部分を管理する3部会構成となっている。そのうち、全体及び施設の管理については地元
の管理会社が、住宅については住宅を取得したディベロッパーの関連会社である大手管理
会社が業務委託を受けている。3年を経た建物であるが、見る限りにおいては、ハード面
では管理が行き届いている印象を受けた。
しかし、現在は管理組合の理事長で、事業の推進役であった再開発組合理事長は、再開
発を進めてきた権利者と住宅を購入した新しい居住者間の意識のずれから生ずるソフトな
管理面のトラブルを指摘している。理事長をはじめ管理に関して素人の再開発組合員(権
利者)は、管理会社の提案する管理規約を受け入れ、3つの組織構成で2つの管理会社に
管理を任せたようだ。しかし、部会管理の独立性が強く、住宅購入した住宅区分所有者と
権利者である施設区分所有者間の交流があまりなく、複合ビルとして協調・調和した管理
体制が確立できていないという。理事長からは、権利者が苦労して成し遂げたビルが、完
成後、なかなか権利者の期待する管理になり得ていないとうい不満から、住宅入居者やそ
の住宅部分を管理する大手管理会社の画一的な管理に対する批判の声を聞いた。
市街地再開発事業は、事業を成し遂げることに多大なエネルギーを要し、管理面での検
討がおろそかになり易い。本地区も少なからずそうした点があったのではないだろうか。
複合ビルの管理面の複雑さを権利者がしっかり認識し、事前に想定される管理上の問題を
十分に協議・調整しておくことの重要性を再認識させられた事例である。(浅野泰樹)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・昨日、港区築地で第5回目のゆめランドまつりが行われました。WSで計画づくり
が行われ完成してから毎年、地元住民の方が様々な志向をこらした企画が行わ
れています。公園が地域の交流の拠点になっている好例だと思います。(ishida)
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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