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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第142号]2005/12/12
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 672−−□
スペーシア・メールマガジンの第142号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆名古屋まちづくり情報◆
・ブランドショップが集積する栄
◆図書紹介◆
・「オランダモデル 制度疲労なき成熟社会」 長坂寿久著
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ ブランドショップが集積する栄 ○
通勤はいつも地下鉄名城線矢場町駅から弊社のある久屋ワイエスビルまで歩いて行き来
する。その途上には、以前マンションのショールームだった用地で工事が始まった。何が
建つのか気にしていたら、インテリア・家具ショップ「THE
CONRAN SHOP」とのこと。店
舗が10月ごろ概成したものの、内装や職員研修などを経て、ようやく12月10日にオープン
した。ソファやテーブルはなかなかの値段である。照明器具のほか、雑貨や文具・鞄・本
など、こだわりデザインの商品が陳列されている。オープンカフェの白地のパラソル(通
常の1.5倍の大きさはある)もあるが、1本18万円を超えていた。このようなデザイン
重視の店が久屋大通の東側に立地してくる時代になってきた。
海外ブランドショップは大津通(広小路通以南)に集中している。沿線には丸栄、三越
(ラシック含む)、松坂屋、パルコなどの百貨店、大型専門店が主として大津通と久屋大
通に挟まれた街区に並び、それらだけで延床面積50ha(売場面積約25ha)にも達する。そ
の集客力は抜群に大きい。大津通に西側は小規模ビルが建ち並び、老朽化したビルの建て
替えや大規模改修に合わせて、海外ブランドショップが、入店してきているのである。百
貨店群等の集客力のみならず、大津通より2ブロック西にあるナディアパークの集客力も
もちろん念頭に置いてのことであろう。大津通西では、まだまだブランド店が立地する余
地はある。
他方、久屋大通は東西の人の行き来を阻む一種の川のような空間である。久屋大通の地
上はイベント広場として、地下は駐車場として活用されている。休日・祝日は何らかのイ
ベントが繰り広げられている。このようなイベントがあると松坂屋と久屋広場・泉の広場
は人々で賑わい、一体化しているので、苦もなく久屋大通の東側に人々が流れていく。
「THE CONRAN SHOP」はそれを期待しつつ、平日でも地下鉄駅の地上出入口すぐにあるの
で、目的的に来る人にとっては静かで恰好の買い物場所になることをアピールできる。
名駅は超高層ビルが建ち、立体都市化が進んでいるが、栄は久屋大通、オアシス21、
広幅員街路(50m)などの豊かな公共空間を活かした回遊都市化が進んでいる。職場は名
古屋駅で、ショッピング・飲食・娯楽は栄という棲み分けができるのかもしれない。そう
するとそれを結ぶ広小路通はどうなる……………? (井澤知旦)
→ホームページに地図を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/sakae/index.htm
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 「オランダモデル 制度疲労なき成熟社会」 長坂寿久著 ○
現代日本について「成熟社会」と表現されるようになって久しいが、その一方で自分の
身近な問題を考えた時に、子どもを狙った犯罪、高齢者の介護への不安などもあって、な
かなか「成熟社会」の理想像が描けないのも事実である。
そんな中で「制度疲労なき成熟社会」というタイトルに惹かれ、この本を購入した。
オランダは強国に囲まれた小さな国で、国内は治水、国外では貿易で生き延びてきたとい
う歴史があり、
地域でも国外でも、早くから協議と合意形成のシステムを確立させてきた。
このため、高齢者、移民、環境などの諸問題について、全てを法や制度で規制でするので
はなく、協議を重ねて合意形成を図ってルールを確立するというのが「オランダモデル」
の根本であるといえる。
下記にこの著書で登場する8つのモデルを紹介する。この全ての方法をそのまま日本で
適用することは難しいであろうが、日本もこのような理想像に向かって取り組んでいく必
要があるのではないだろうか。
1 「パートタイム革命」
パートタイムといっても日本とは違って正規雇用者
実に女性雇用者の2/3以上、男性雇用者の17%と主要国と比較してもパートタイ
ム比率が高い
夫婦共働きで1.5人分の時間を働いて育児と仕事のバランスをとることも可能
2 「よいコンセンサス社会」
協議と合意形成と統合の社会、異文化を対等に受け入れる社会
3 「高齢者が元気で過ごしやすい国」
4 「社会悪は根絶せず「制御」する」
麻薬(ソフトドラッグ)購入の容認、アムステルダムの”飾り窓”、安楽死も認める
5 「NGOは政府のパートナー」
6 「環境対策は法規制より「紳士協定」で
7 「インフラ立国の高い競争力」
空港(スキポール空港)港湾(ロッテルダム港、アムステルダム港)情報通信(多言
語コールセンター)のネットワークの確立
8 「21世紀の世界システムモデル」
地域内あるいは国境を越えた活動において、国家だけでなく企業、NGOも主役となっ
て動く
(浅野健)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− info@spacia.co.jpへ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・年に1回発行の「ラバダブ」の原稿がようやく整いました。今回の特集は「東海地方の
都市再生」。今年度は都市再生モデル調査を5本、当社でお手伝いさせていただく
ことになり、それらを中心に各地の取組みを紹介しています。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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