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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第131号]2005/7/11
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 683−−□
スペーシア・メールマガジンの第131号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・@ port勉強会のお知らせ
◆名古屋まちづくり情報◆
・万博を契機にやきもののまち瀬戸が変わる
◆視察レポート◆
・オーストラリア・シドニーを訪れて
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ @ port勉強会のお知らせ ○
アットポートでは月に一度、アートの分野で活躍している様々な方々をゲストスピー
カーにお迎えした「勉強会」を開催しています。今回はremo[NPO法人:記録と表現と
メディアのための組織]の企画・運営をされている
雨森 信 (あめのもり のぶ) さんにお越し頂きます。
雨森さんの企画・運営に携わられる、remoでは記録と表現とメディアのための組織
として、「個人を発信源とする表現の活性化」また、それらの促進のために、展覧会の
企画、教育プログラム、配給、記録等さまざまな活動を行っています。その活動の一つ
に「wallstream/ウォルストリーム」という物があります。これは映像をインテリアとし
て取り入れた商空間などを企画するものです。これは映像の一部が「動く壁紙」といった
建築パーツの一部として製作されます。
「インテリアとしての映像が商空間や住空間でどのような感覚でとらえられるのか?
また、これまでのremoでの活動を中心にお聞きします。
また今夏@portでも生活空間におけるアートの調和を考え、8月にアート・イン・リビング
を開催致します。
remoさんにも参加いただく予定です、プレゼンテーションもあわせてお聞きしたいと思います。
■ 日時:2005年7月23日(土)18時30分
〜 (開場18時)
■ 会場:名古屋港湾会館 第5会議室(参加人数40人程度を予定。)
地下鉄名城線「名古屋港」駅下車、2番出口より徒歩3分
■ 講師:雨森 信 (remo[NPO法人:記録と表現とメディアのための組織])
■ 参加費:300円 (資料代込み)
■お問い合わせ アットポート事務局
名古屋市港区入船2-2-18(高羽)
email : nagoya_at_port@yahoo.co.jp
〜スペーシア・石田富男〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 万博を契機にやきもののまち瀬戸が変わる ○
〜パルティ・せと/瀬戸蔵 2つの拠点施設が完成〜
1300年にわたるやきもの歴史がある瀬戸では、愛・地球博の開催に向けて、市の中
心部において拠点施設の整備を着々と進めてきた。その集大成ともいえるのが、万博
開幕直前にオープンした「パルティせと」と「瀬戸蔵」である。シンボルの瀬戸川をはさ
んで北側に「パルティ・せと」、南側に「瀬戸蔵」が建ち、瀬戸川沿いの風景は一変
した。
パルティせと
瀬戸川沿いの北側に、尾張瀬戸駅前において2005年2月19日にオープンした。
1978(S53)年に尾張瀬戸駅の駅舎改築の話が持ち上がったのが事業の発端で、完成
までに四半世紀も費やした。株式会社黒川紀章建築都市設計事務所が基本設計・
実施設計を担当し、第二種市街地再開発事業で整備。施設内容は、2000年度に
行われた市民参加による「駅ビル検討ワーキンググループ*」による提言が元にな
っている。1-2階に店舗、観光インフォメーション、3階に瀬戸周辺6大学の大学コン
ソーシアム、市民交流センター、4階の会議室、5階のアリーナ、フィットネスジムなど
からなる。パルティ・せとは、市民交流の拠点の位置づけである。
*:「駅ビル検討ワーキンググループ」については、スペーシアホームページ「名古屋
のまちづくり」で紹介している。
瀬戸蔵
瀬戸川沿いの南側に2005年3月19日にオープンした。観光客が集まる瀬戸蔵
ミュージアムや物販・飲食店舗と、市民会館の後継施設としてのホールもある。
瀬戸蔵ミュージアムでは、2001年に解体された尾張瀬戸駅、明治以降の窯業
製品の大量輸送を支えた「瀬戸電」、せとものの店などがジオラマ復元されている
ほか、猿投から瀬戸、美濃にかけてのやきものの歴史が展示紹介されている。
瀬戸では、ソフト面でもまち全体を博物館や美術館に見立てた「せと・まるっと
ミュージアム」事業により、市全体を回遊するイベントが継続して取り組まれて
いる。現在、万博開催に合わせて「せとやきもの世界代交流」が開催中で、万博
会期中100余の催しが行われ、市内を巡回するバスが運行されている。
市中心部の拠点施設の整備は一段落した。今後は、万博を契機とした、やきもの
を生かした観光まちづくりのより一層の展開が期待される。(浅野 健)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/seto2/index.html
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ オーストラリア・シドニーを訪れて ○
この6月23日から27日まで社員旅行でシドニーを訪れた。行程4泊5日、前後2日は
移動日となり、間の3日間をシドニーのまちに滞在した。
シドニーはオーストラリア大陸の南西の海沿いにあり、言わずと知れたオーストラリア
最大の都市。経済の中心地として都心部は高層ビル群が立ち並ぶ近代的な都市である
とともに、イギリスの植民地として最初に開拓が行われた歴史発祥の地でもあり、新旧
2つのまちなみが共存している。
人口は約400万人。その割にシドニーの都心は意外と小さかった。歩いても端から端
まで南北小1時間、東西数十分といったところではないだろうか。都心は入り組んだ湾内
に突き出た岬のひとつにあり、その岬の上に高層ビルが所狭しと林立している。
そんなシドニーの都心には、入植当時に立てられた英国風砂岩建築物が数多く残され
ている。イギリスの入植が始まったのが1700年代後半なので古くても200年くらいの古さ
だが、かなりの数にのぼっているのではないだろうか。それらも完全な観光用の見世物と
なっているものは少なく、まだ現役だったり、外観そのままに内装を変えてホテルやシ
ョッピングセンターへと再利用されていたりと歴史的ストックの活用が進んでいる。こう
いった歴史的建築がビル群の真ん中や外れにぽっとあったりして、日本と同じように
高層ビルの谷底を息苦しく歩いていても、これらに出会うとほっとさせられた。こういっ
た心理的なやすらぎをあたえることも歴史ある古い建物などを保全していく上での効果な
のだろう。
他にも、まちの景観にこだわった取り組みがあるという話を聞いた。築後100年を経過
した建物は、民家であろうと原則取り壊しができず保全しなければならない、郊外の
住宅地には高さ制限が設けられている、住宅の屋根の色を赤茶色に統一するために
助成制度を設けていたなど。
一方、郊外についてみると、これまた日本と比べると羨ましい環境にある。シドニーの
郊外住宅地を飛行機から見たときの第一印象は、日本のように住宅地を整備する中で
緑を申し訳程度に植えましたというのではなく、緑の中に家を建てさせてもらっていると
いうほど、青々しており、森に沈むまちという感じを受けた。自然超大国だけあって、
自然を大切にしていることが伝わってきた。
都心の砂岩建築も郊外の緑もそして目の前に広がる湾の青も、スクラップ&ビルドを
繰り返してきた日本の都市にはない、本物の美しさとやすらぎを与えてくれる。シドニー
滞在は、そんなほっとできた貴重な時間だった。 (櫻井高志)
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− info@spacia.co.jpへ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・スペーシアの前は100m道路の久屋大通り。ここの信号は1回の信号で渡りきれず、
急ぐ時には小走りしなければならなかったのですが、最近状況が変わったようです。
2箇所の信号が同時に変わるのではなく、時間がずれているため、小走りしなくても
立ち止まることなく、渡りきれることが多くなりました。ちょっとしたことが人にやさしく
なる典型例といったところでしょうか。(ishida)
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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