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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第127号]2005/5/16
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 680−−□

 スペーシア・メールマガジンの第127号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・愛知まちコン講演会 「ゴジカラ村のまちづくり」 (5/19)
  ◆施設紹介◆
   ・名古屋港イタリア村
  ◆図書紹介◆
   ・これから価値が上がる住宅地 八つの発想の転換/齊藤広子著
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 愛知まちコン講演会 「ゴジカラ村のまちづくり」  ○

 愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会(愛知まちコン)では、毎年総会にあわせて
講演会を開催しており、今年も総会終了後、下記のように開催します。会員以外にも参加
を呼びかけています。最近のゴジカラ村の取組みについて聞いてみたいと思われる方は
ぜひご参加ください。
 多世代交流自然村というコンセプトで興味深いまちづくりが進められています。

                    記
【日時】 2005年5月19日(木) 15時00分〜16時45分
【会場】 財団法人名古屋都市センター 第3、4会議室(金山南ビル14階)
【講師】 吉田一平氏(社会福祉法人 愛知たいようの杜理事長)
 講師の吉田一平氏が進められている今までの発想とはまったく違うまちづくりについてのお話です。
 ゴジカラ村のホームページ
   http://gojikaramura.jp/show/index
【参加申込】
 氏名、所属、連絡先を記載して下記までお申し込みください。
  愛知まちコン事務局 福井宛
  e-mail:h.fukui@idec-inc.co.jp 

〜スペーシア・石田〜

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 ◆施設紹介◆ −名古屋から情報発信−
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○ 名古屋港イタリア村 ○

 中部国際空港と愛知万博と中部の二大プロジェクトが実現し、名古屋圏には新たな
スポットが次々に生まれている。名古屋港にも新しいスポット「名古屋港イタリア村」が
オープンした。名古屋港管理組合と民間のセラヴィリゾートが手がける名古屋港イタリア
村株式会社が2004年7月に事業契約し、2005年4月より15年間のPFI手法を活用した
プロジェクトである。

 イタリアの古き良き時代(1950 年代)の街並みを、港の倉庫を活用して再現して
いる。「イタリア村」という名称からはテーマパークを想像させるが、基本的には
イタリアの輸入ブランド品や食品などを扱うショッピングモールである。

 ゲートをくぐると、エントランスゾーンにイタリアからの日本初輸入のブランドをはじ
めとするショッピングの店舗が並ぶ。敷地の奥には、倉庫を活用したショッピングゾーン
がある。ファッションだけでなく、チーズ、パスタ、ワインなどの食材も充実している。
敷地の中央ではベネチアの運河を再現し、ゴンドラを運行している。写真を撮ると、
まさにベネチアの風景だ(でも、色は本物のベネチアと比べると鮮やか過ぎるかも
しれない)。オープン直後から週末はとても混雑したため、しばらくしてから
土・日・祝日のピーク時には、1000円の「名古屋港イタリア村お買い物券」を購入
しなければならなくなった。その盛況ぶりは、週末の夕方の名古屋都心と名古屋港
を結ぶ地下鉄の混雑を見てもうかがえる。

 このように盛況なイタリア村だが、惜しいのは、港という平坦な地で倉庫を活用した
新しい施設であるにもかかわらず、1階に“わざと“段差をつけたことにある。事業者が
都心の飲食店を幾つも手がけていて、そこで使うようなデザインを取り入れたので
あろう。都心の空きビルなどを活用する時には段差が出てしまうのも仕方がない
が、元々倉庫であったのだから当然バリアはなかったはずである。また、エント
ランスゾーンからショッピングゾーンに行くのにも、運河にかかる橋(=急勾配の
階段)を渡らなければならない。車いす使用者のためには申し訳程度に段差解消
の機械が橋に設置されているが、混雑時には職員を呼び出してまでこの橋を渡る
気にもなれない。ショッピング自体は1日でも楽しめるし、夜も雰囲気が良く、
名古屋港の活性化が期待できる。それだけに、このような人が回遊しにくい
デザインを取り入れたのは残念だった。

最近、イタリア村に行った人に聞いた話だが、インフォメーションで、ベビーカーや
車いすの人の為のマップを手に入れることはできるそうだ。
 しかし、マップを手にしたところで、実際に運河を渡るにはスタッフを呼び出さな
ければならない。入口側はインフォメーションがあるが、対岸はインフォメーション
らしきものがないので、混雑の中からスタッフを探さなければならない。運河の
乗り場の外側から誘導してくれるが、それは職員用の通路か何かで一般の人は
通れない。 
 また、運河にかかる橋についている昇降機は地下鉄の階段にあるような車いす
のまま乗れるタイプではなく、住宅用のように人だけが乗るタイプである。車いす
の人は利用できない、ましてやベビーカーの人にも不要である。しいてあげる
なら、杖を使っている方なら利用できるかもしれないが、雨の日には利用しにくい
だろう。
 あまり意味のない昇降機をつけるくらいなら、隣の駐車場用地を少し削る
などして迂回路を確保するべきである。敷地は十分大きいのだから。
(浅野健)

 →ホームページに写真を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Nagoya/konna/italiamura/index.htm

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 ◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ これから価値が上がる住宅地 八つの発想の転換/齊藤広子著 ○
   学芸出版社 2005.2.25発行

 著者の齊藤氏はマンション管理研究で博士号を取得されてすぐに着任したのが、マン
ションのない山のふもとの岐阜の大学で、何を研究すべきかと悩んでいた時に桜ヶ丘住
宅という魅力的な住宅地に出会ったことが戸建住宅地研究のきっかけだったという。マン
ション管理のノウハウが良好な住環境をマネジメントする方法として適用できると思いい
たったことが、興味深い研究を生み出した。著者がマンションの多い大都市の大学に赴
任されていたら、このような研究がされなかったかもしれないと思うと、名古屋圏での生
活が本書を生んだともいえるだろう。
 著者は本書の前に「コモンでつくる住まい・まち・人」(彰国社)という興味深い著書を発
表されているが、そこで紹介された魅力的な住宅地をわかりやすく解説するとともに、
8つの発想の転換として、常識として思われていたことに対し、再考をうながし、全国の
魅力的な住宅地の事例を紹介することでそれを証明してくれる。文章が読みやすく、
全体のボリュームも多くないので、本を読み慣れていない人でも気軽に読めそうだ。
 以下の8つの点について、1つでも「そう思う」と思った人は、本書を手にとってみて
ほしい。見方を変えると、新しい価値が見えてくるだろう。

(1)道は幅広く直線がよい。
(2)庭は広いほうがよい。
(3)頑丈な高い塀を持つ家が立派な家である。
(4)私道に接している家は、不動産の評価が低い。
(5)借地で住んでいると、不安である。
(6)法律で決まっているよりも、もっと厳しいルールがあるところは、住みにくいし、住宅を売りにくい。
(7)マンションのような、管理組合とはわずらわしいものである。
(8)古い住宅には魅力がない。価値もない。

PS.図書紹介を書こうとしてはじめたが、本書の「はじめに」の文章が本書の内容を端
   的に示しており、これ以上の解説文はないと感じた。その点でも本書は非常にわ
   かりやすく、親切な本だ。多くの人が本書を読むことで、こんな魅力的な住宅が
   全国で生み出されていくことを期待したい。

 →ホームページに表紙の画像を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/katigaagaru.htm

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− info@spacia.co.jpへ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・興味深いホームページを教えていただきました。
 映像で綴る名古屋の400年
 http://www12.ocn.ne.jp/~eizou/
 地図、写真が豊富に掲載されており、名古屋の歴史をビジュルアルに知ることが
 できます。元はモノクロの地図や写真が着色されており、これだけのものを作成する
 のにどれだけの労力がかかったのだろうかと思うと感動してしまいました。インター
 ネットにはまだまだ知らない貴重な情報が一杯ありそうです。

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 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田 
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