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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第126号]2005/5/2
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 678−−□

 スペーシア・メールマガジンの第126号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・たはら環境未来博(第12回全国風サミットinたはら)のご案内 
  ◆視察レポート◆
   ・大阪がつまったフードテーマパーク 「道頓堀極楽商店街」 
   ・東北・仙台を拠点に協働によるまちづくりを目指すNPO
  〜『まちづくり政策フォーラム』〜
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ たはら環境未来博(第12回全国風サミットinたはら)のご案内 ○

 環境共生都市を目指し、菜の花エコ、風力発電、市民太陽光発電、PFIのごみ資源化
施設、コミュニティバス運行などのプロジェクトを計画・実践している田原市におい
て、第12回全国風サミット(メイン事業)、第45回田原凧まつり、エコ関連展示、お
もしろ科学教室、環境映画会、エコツアー、エコマーケットなどにより、地域の未来
のあり方を考えるイベント「たはら環境未来博」を開催します。
 田原市の三河湾岸には、臨海部では国内最大となる総出力24,000kWの風力発電所が
完成し、その発生電力は田原市の一般家庭全世帯(13,000世帯)の使用電力を上回り
ます。高さ100mを超える風力発電機12基がゆっくり回る姿は、地球環境時代を予見さ
せる風景です。
 また、市の推進施策と市民の力によって設置された太陽光発電の総出力は1,100kWを
超え、市内戸建住宅の3%にまで達し、市役所、消防署、中学校、保育園、市営住
宅、文化会館、地区集会所など様々な施設に太陽光パネルが設置されています。
 さら、全国4位の農業産出額を誇る農業地域に内在する遊休地問題への対処として開
始された菜の花エコプロジェクトは、現在80,000uに拡大し、6月には菜種油を採取
する一方で、飲食店と市学校給食で出る廃食油を燃料化しスクールバスで利用してい
ます。
 この他にも、今年4月から運転開始したPFI事業による一般家庭から出る廃棄物を
工業用炭に加工利用する「田原リサイクルセンター」、市内を循環する100円バス
「ぐるりんバス」、畜産廃棄物から有機堆肥を製造する「たはらエコセンター」な
ど、環境と共生する豊かで持続可能な地域づくりを目指し、平成15年全国モデル都
市、平成16年度環境大臣表彰を受けた田原市取り組みがご覧になれます。
 たはら環境未来博は以下の内容で開催されますが、特にメイン事業「第12回全国風サ
ミットinたはら」では、経済産業省新エネルギー対策課長荒木氏、環境省地球温暖
化対策課長清水氏、デンマーク風のがっこう代表ケンジ・ステファン・スズキ氏、日
本風力エネルギー協会会長足利工業大学牛山教授、日本の凧の会茂出木会長、風力発
電に取り組み全国の市町村長などの多彩なゲストをお招きし、国内トップの運転効率
を誇る蔵王山展望台風力発電300kWや国内最大の風力発電機を間近で見られるエコ
パークなどの見学、劇団ふるさとキャラバンのミュージカル「あしたくる風」、三河
湾ナイトクルージング(弁当・飲物付き3,000円)、志多ら太鼓が出演する交流会な
ど盛り沢山のイベントを行います。

1.日  時  平成17年5月19日(木)〜22日(日) 
         但し、風サミットは5月19日〜21日午前中
2.場  所  田原市田原文化会館
3.参加対象  どなたでも参加できます。
        但し、風サミットは参加費2000円(予講集・記念品・パンフレット
        等)で出入り自由。
4.詳細案内  田原市ホームペイジをご覧下さい。
         http://www.city.tahara.aichi.jp/city/eco-energy/index.html
5.申込み先  風サミット及び個別イベントについては申込みが必要
 ・風サミット内容の問合せ (詳細は上記ホームペイジでご案内)
 ⇒ 愛知県田原市役所企画課企画係 電話0531−23−3507
          〃   環境課環境係 電話0531−23−3541
            E-mail ohba-hirokazu@city.tahara.acihi.jp
         ※参加締め切りは5月10日です。
 ・風サミット参加申し込み (手続きは上記ホームペイジでご案内)
 ⇒ JTB豊橋支店 電話0532−53−3500
            E-mail Toyohashi@city.tahara.aichi.jp

〜田原市企画課の鈴木嘉弘さんより情報提供いただきました〜

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 ◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ 大阪がつまったフードテーマパーク 「道頓堀極楽商店街」 ○

 大阪道頓堀のほぼ中心に誕生した新名所「道頓堀極楽商店街(H16.7オープン)」を視察
した。ビルの外観は、こてこてした意匠が多い道頓堀の中でも目立つえびす様の看板が
飾られ、大阪らしさが伝わってくる。
 商店街は、複合ビル「サミー戎プラザ」の5〜7階(約900坪)にあり、フロアに着くと
“はいからさん”の衣装に身を包んだ店員が出迎え、館内の説明を始める。館内の店舗
での支払いは事前に渡される「通行札」を提示するだけで済み、財布がいらず気楽に
食事や買物ができる。この種の施設にある入館料も不要(この時点では)で、「支払いは
全てお帰りの際に」と笑顔で説明を終えた。
 館内は、大正時代の商店街をイメージして造られ、たこ焼きやお好み焼きといった大阪
の味処やグッズショップが並び、食文化豊かな古き良き大阪を堪能できる。食事中心の
店舗構成だが、芝居小屋や縁日の出店が並ぶお祭り広場もあり、様々な楽しみ方が
できる。
 買い物や買い食いをしてみると、後払い方式の通行札は便利で、店舗ごとで財布を出す
手間もなく、スムーズにみて回れる。そのせいか、つい買い食いも進み、時間を忘れて食
べ歩きをしてしまった。代金は出口の精算所で支払うが、入場料(315円)も加算され
その金額の多さにやや驚かされた。手軽さのあまり余計な買物をしてしまったようだ。
道頓堀商店街は、大阪の地域性や食文化をテーマにした内容で話題性はあるが、こうした
フードテーマパークは、ラーメンに始まりカレー、餃子、中華、ケーキなど全国各地で展開され
ている。既に大阪では天保山や難波でも開業しており、新鮮さはさほどない。さらに、道頓堀
界隈そのものがフードテーマパークのようなエリアなだけに、観光客を引き込む工夫に
注目したい。
 最近の都市開発の話題は、東京の派手な大規模プロジェクトや元気な名古屋が中心で、関西
に目を向けたものは少なかった。しかし、関西でも今回の施設や梅田駅周辺で大規模な再開発
が完成するなど話題がない訳でもなく、元気を取り戻す要素はある。 
 さらに今年のプロ野球に目を向けると、地域の景気動向を反映しているかのように(序盤は)ドラ
ゴンズが好調で、その次はタイガースだ。この先愛知万博やペナントレースが終盤を迎え
る秋頃に笑うのはやはり名古屋か、それとも大阪か東京のどちらかになるのか、気になる
所でもある。(村井亮治)

サミー戎プラザ  http://www.sammy-ebisuplaza.com/

 →ホームページに写真を掲載しています。
 http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/dotonbori/index.htm

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○ 東北・仙台を拠点に協働によるまちづくりを目指すNPO ○
〜『まちづくり政策フォーラム』〜

  私は昨年まで東北は宮城に住んでいたのだが、その間に私自身がその事務局の一員として
活動に関わっていたことのある“まちづくりNPO”を紹介したい。
  「特定非営利活動法人まちづくり政策フォーラム」(以下、まちフォ(略称))という。名称は少々
堅いが、柔軟な組織をもち、幅広い角度から協働によるまちづくりの促進を目指しているNPO
である。設立・法人認証は平成11年。まちづくりのフィールドは特に限定せず、仙台市を拠点に
宮城県内、果ては東北の各地で政策提言・調査研究・体験活動などを精力的に展開して
いる。
 主な活動としては、まちづくりに関わる研究会活動、計画・整備構想づくりなどにおける住民
ワークショップの開催、各種イベント・シンポジウムの企画運営、まちづくり情報誌の発行などを
行っている。中でも、私が関わっていた中で興味深く感じていた点は、その特徴的な
研究会活動だ。
 研究会はテーマごとに組織されており、現在扱っているテーマだけでも、都市から農山村まで
含めた空間利用を考え政策提言につなげるものや、水辺や里山の自然環境をベースに調査
研究や体験活動を行うもの、遊休農地を市民農園として活用し都市住民と農村の交流を
模索するもの、交通問題を扱うもの、地域ガバナンスを研究するもの、海外の農業支援に
関するものなど多種多様である。また、研究会の規模は、数人のお茶飲みのような気軽な
ものから、数十人規模のしっかりと組織化されたものまで大小様々。関わり方も自由と
いうのが原則となっており、誰もが気軽に足を踏み入れやすく、学識者、コンサルタント
などの専門家をはじめ、自治体職員や学生、主婦など様々な立場の人たちが参加し、
草の根的なシンクタンクとして活動している。
  さらにまちフォでは、こういった研究会を通して形成された市民とのネットワークをまちづくりに
うまく生かしている。例えば、行政から受託したまちづくり業務を運営していくときには、それぞれ
の研究会が得意分野を活かして専門的なアドバイスをしたり、研究会でつながった市民が
実働部隊として業務をサポートしたりと、市民がいろいろな形でまちづくりに関われるように
コーディネートされている。このように市民一人ひとりとのつながりを大切にしていることもまた
このまちフォというNPOの魅力のひとつであろう。お陰で私もいろんな場面で参加の
機会を与えてもらうことができた。
 幅広い研究活動と、市民とのネットワークを土台に、まちフォによる“協働のまちづくり”
は今日も進行している。
  なお、もっと具体的な活動内容や詳しい情報を知りたい方は、まちフォの
ホームページ  http://www5a.biglobe.ne.jp/~machi-fo/
、または季刊誌「ひたかみ」、まちフォの代表理事が著した『市民協働のまちづくり 
市民・行政のパートナーシップによる地域計画論』(山田晴義/2002/本の森)を参考
にしてください。    (櫻井高志)

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− info@spacia.co.jpへ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・時々「メルマガ発行は大変でしょう」と聞かれます。原稿は持ち回りで書いているの
 でその点での負担は自分の番の時だけですが、意外に大変なのがアドレスの管理。
 異動時などはアドレスも変わる人がいて宛先不明で戻ってきてしまいます。勝手に
 送信している場合は変更後のアドレスがわからずそのままになることも・・・。
 アドレス変更の場合はご連絡いただきますようお願いいたします。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。
   メールマガジン投稿用アドレス info@spacia.co.jp
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
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◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田 
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