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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第109号]2004/9/6
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 641−−□
スペーシア・メールマガジンの第109号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・景観法をどう使う? −景観整備新時代の行動計画−
◆名古屋まちづくり情報◆
・楽田ふれあいセンター「しろやま」
◆図書紹介◆
・「地域暮らし」宣言 学校はコミュニティ・アート/岸祐司著
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 景観法をどう使う? −景観整備新時代の行動計画− ○
9月8日から10日まで愛知工業大学で土木学会全国大会が開催されます。
大会のテーマは「土木事業への市民参加」です。特別講演会は豊田スタジアムで開催
されます。
論文発表会のほかに、学会の各委員会が主催する研究討論会というものがあります。
そこで、私の属する「景観・デザイン委員会」は、「景観法をどう使う?−景観整備
新時代の行動計画ー」と題した討論会を行います。ぜひ、ご参加ください。
概要は以下のとおりです。
○日時 2004年9月8日 16:30〜18:15
○場所 愛知工業大学9号館G3402
○研究討論会 趣旨
景観法をどう使う? −景観整備新時代の行動計画−
「美しい国づくり政策大綱」以降,「景観法」の策定,景観形成促進事業の推進な
ど,景観整備の新たな時代が始まりました.「観光立国」の名の下に産業投資として
の景観整備という考え方も流布し,地域の個性を活かすため,何を,どのように整備
するのか,その力量が問われています.法も制度も補助金も地域づくりの明確なビジ
ョンと景観デザインの技量がなければ実を結びません.そこで,既に独自性の高い景
観づくりを実践しておられる実務者の方々にその取り組みを御紹介頂き,景観法をは
じめとする諸制度や財源,さらには人材をどのように活用していくのか戦略を伺い,
会場の皆様とともに景観整備新時代の実践的な行動計画を議論いたします.
○座長
佐々木葉:早稲田大学理工学部社会環境工学科 教授
○パネリスト・敬称略
高橋 徹 高橋徹都市建築設計工房主宰・NPO法人伊勢河崎まちづくり衆副
理事長
筒井祐治 国土交通省中部地方整備局t都市整備課長
羽根博之 豊田市都市整備部都市整備課副主幹
武藤隆晴 岐阜県郡上市基盤整備部建設政策課課長補佐
○事務局
景観デザイン委員会
田中尚人:岐阜大学工学部社会基盤工学科 講師
〒501−1193 岐阜市柳戸1−1
Tel : 058-293-2447 Fax 058-230-1248
e-mail : naotot@cc.gifu-u.ac.jp
土木学会全国大会の情報はこちら
http://www.jsce.or.jp/committee/zenkoku/index.html
研究討論会の情報はこちら
http://www.jsce.or.jp/committee/lsd/event/annual2004.html
なお、ポスターもダウンロードできますので、ぜひ随所でご掲示ください。
なお、『正式には』、全国大会の参加手続きを受付でおこなっていただくことになり
ますが、3日間通しての参加費として、会員(当日申込み)12000円 非会員20000円
と、かなり高額に設定されています。
〜早稲田大学・佐々木先生より情報提供いただきました〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 楽田ふれあいセンター「しろやま」 ○
〜地域が管理し24時間利用可能な公共施設〜
愛知県犬山市といえば城下町が有名だが、その周辺には里山が広がり、昭和29年の市施
行以前の旧町村ごとのコミュニティも残っている。
今回紹介する施設は、犬山市南部のコミュニティの一つである楽田地区に建てられた
「楽田ふれあいセンター’しろやま’」である。
この施設の建設のきっかけは、平成5年に地域住民のための施設建設の要望が地元か
らあがったことにある。
平成6年度に楽田地区の各種団体の代表者で建設推進協議会を建設し、要望書を犬山
市に提出。平成11年度には4回にわたるワークショップを積み上げた。第1回のワーク
ショップでは市民から出た550もの要望事項が出たが、これらの要望を整理し、必要な設
備や拠点のあり方を住民自身が考え、基本設計・実施設計に反映させた。また、企画・運
営委員を広く募集し、引き続いて施設の運営について住民自身が考えた。H13年4月1日に
供用開始したが、その後も地元が管理することにより24時間利用も可能にした。現在で
は、音楽スタジオが設置されていることもあり若者を中心に市内外からの利用があり、年
間10万人という高い利用率に結びついている。
これまで公共施設といえば「行政が管理するもの」というイメージであったが、今後は
公共施設の運営について指定管理者制度など民間活用が求められると同時に、地域の側も
単に行政に要望するだけでなく自らが施設のあり方や運営について考える時代に入ってい
る。企画・設計・運営に至るまで地域の住民が関わり、施設のオープン後も住民が管理し
ている楽田ふれあいセンターの取り組みは、今後の公共施設のあり方の参考になると思
う。
参考:
・2004年8月7日 愛知県人にやさしい街づくり連続講座 第4回
・愛知県「NPO活動の の充実に向けて
〜現状、課題、今後のビジョン〜」
・楽田ふれあいセンターのホームページ
http://www8.ocn.ne.jp/~g-fureai/
(浅野 健)
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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 「地域暮らし」宣言 学校はコミュニティ・アート/岸祐司著 ○
5年前、ある研究会で手に入れ感銘を受け、図書紹介を書いたのが「学校を基地に<お
父さん>のまちづくり 元気コミュニティ秋津」。その第2弾が本書である。秋津コミュ
ニティの岸さんが名古屋で話をされるというので会場の撞木倶楽部に出かけ、そこで本書
を手に入れた。この手の本は一般書店ではなかなか置かれていないので昨年末に発行され
ていたのに知らなかったのだ。
5年前の著作で秋津コミュニティの魅力が一杯かかれているが、本書ではさらにそれが
パワーアップされている。実際に岸さんにお会いして話を聞くとその理由がよくわかる。
話がうまく、引き込まされてしまうのだ。学校へのお父さん引っぱりだし作戦もその1
つ。お父さんの出番をつくる、ほめる、機会をのがさず誘い込む、リピーターとして参加
しやすい機会をつくるなど・・・。まちづくりにおける住民参加の場面にも通じる。実
際、秋津の活動は学校拠点に地域全体のまちづくりに広がっている。地域で出番を待って
いる人たちは一杯いるのだ。
「人材活用」の発想をやめたという点も興味深い。「有能な人だけ来てほしい」と思わ
れかねない呼びかけではなく、「自分が学びたい方、子どもと一緒に活動をしたい方なら
どなたでもお越しください」という呼びかけをすることで、学校、大人の双方にメリット
の生む協働のあり方が生み出されている。「できる人が、できるときに、無理なく、楽し
く!」はどんな活動にも通じるキーワードといえよう。
著者は秋津の実践を知った人から「秋津だからできたんですね」という質問をよくうけ
るという。それに対する答えが本書といえよう。ここには、そのための発想法とシステム
づくりの方法が丁寧に記載されている。
まちづくりのドラマとして読んでもおもしろい。こんなドラマの一員に自分もなってみ
たいものだ。 (石田富男)
→ホームページに表紙の写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/tiikikurasisengen.htm
→「学校を基地に<お父さん>のまちづくり」の図書紹介は下記にあります。
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/gakkou.htm
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− info@spacia.co.jpへ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・最近、ますますウィルスメールが増えたように思います。特に休日に届くメールは
半数以上がウィルスです。スパムメールも増えてしまい、個人アドレスはついに使え
なくしてしましました。やりとりされているメールの何割かがこんなメールだと思うと
貴重なインフラが無駄に使われてしまっているなあと残念に思います。(ishida)
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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