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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第104号]2004/6/28
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 627−−□

 スペーシア・メールマガジンの第104号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・第1回 中部の豊かな住まいづくりセミナー(7/15)
  ◆名古屋まちづくり情報◆
   ・まだまだ変わる金山駅周辺 
  ◆視察レポート◆
   ・ユニバーサルデザイン型社会をめざす熊本県の取り組み 
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 第1回 中部の豊かな住まいづくりセミナー ○
 〜住宅マスタープランの新たな展開〜

 中部地方整備局が設置した中部の豊かな住まいづくり研究会主催という形で標記セミ
ナーが開催されます。市町村職員の方々への情報提供を主目的としたものですが、一般の
参加も可能です。3都市の住宅マスタープランの策定を通じた住まいづくりに関する先進
的な取り組みを知るよい機会になると思われます。ぜひ、ご参加ください。


【日時】 平成16年7月15日(木) 14:00〜16:45
【場所】 (財)名古屋都市センター11階大研修室
【内容】
●事例報告1:多治見市
 計画策定にあたって多様な意向調査や団体ヒアリング調査を実施するとともに、策定委
員会以外に市民研究会を設置するなど様々な形で市民の意向が反映された。策定後は、
市民・事業者・行政の参加による「多治見市住まい・まちなみ研究会」が設置され、具体
的な取り組みについて研究。最近では、「住宅マスタープラン」及び「美しい風景づくり
条例」に基づき、市民向けの「たじみの住まい・まちなみ手引書」及び「風景づくり作法
書」が作成された。
●事例報告2:中津川市
 住宅だけでなく「居住」を含めて考え、ゆっくり、しっかり着実に進めていくこという
意味で「なかつがわぼちぼち居住マスタープラン」とし、子どもにも読めるような工夫も
行われている。推進にあたっては、市民の意識醸成が重要との考えから、推進の主体と
なってくれるところとして建築士会と連携した3つの委員会活動を展開。小学生にも参加
してもらう町並み探検隊なども行われている。
●事例報告3:二見町
 二見町HOPE計画は、夫婦岩表参道(旅館街)のまちなみ保全と活性化を目的として出
発。地元有志によるワークショップなどによって方向性を確認。町全体の住宅、住環境整
備の具体的な推進方策を検討する中で、住環境整備総合支援制度を構築し、その適用第1
号として旅館街の整備に取り組む。景観条例を制定し、街なみ環境整備事業を実施中。歴
史的建築物を町が取得し、その維持管理はNPO法人が行うなど様々な住民活動が展開され
ている。

【申込方法】
 所属、氏名、Eメールを記入し下記までメールにて送って下さい。
 (締め切り 7月10日)
 中部の豊かな住まいづくり研究会 事務局
 (株)都市研究所スペーシア 石田
     E-mail

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 ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ まだまだ変わる金山駅周辺 ○

 2005年の「愛・地球博」の開催、中部国際空港の開港という2大プロジェクトに向け
て、様々な場所でインフラ整備を中心にまちの整備が進んでいる。今回は金山駅の周辺に
注目してみた。金山駅にはJR中央線・東海道本線、名鉄線、地下鉄名城線の各駅があり、
一日の乗降者数が35万人と言われ、この地域でも有数のターミナルである。また、前述の
2大プロジェクトに加え、地下鉄名城線の環状線化完成が今年の10月に予定されている。
 以前は毎日のように金山駅を利用していたが、乗り換えのための駅というイメージが強
く、あまり特徴のある駅ではなかった記憶がある。それを大きく変えたのが、平成11年に
駅南口に完成した金山南ビルとその周辺の街路や駅前広場の整備だと思う。南口の広場に
は人の賑わいができ、その影響もあるのかもしれないがここ数年で飲食店が数多くオープ
ンしている。南口以外も開発が進んでいる。駅の東側では今年の3月に商業施設「金山プ
ラザ」のリニューアル、駅出入口の新設が行われた。北側は、今年の6月に地下鉄の新駅
ビル「ループ金山」が完成し、名古屋市と名古屋都市整備公社による金山北地区の開発も
進んでいる。また、名古屋市は平成15年に「金山駅地区交通バリアフリー基本構想」を策
定しており、どのような形でバリアフリーなまちづくりが行われるのか期待してみていた
い。
 最後になってしまったが、金山駅のまちづくりにおいて商店街の方々などが中心になっ
て活発なまちづくり活動を行っているようである。様々なイベントや銀行のウインドウを
使った「街かどギャラリー」など、ハード整備だけでは生まれないまちの魅力づくりを進
めていることにも注目していきたい。 (山崎 崇)

 →ホームページに写真を掲載しています。 
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/kanayama/index.htm

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 ◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ ユニバーサルデザイン型社会をめざす熊本県の取り組み ○

  バリアフリーやユニバーサルデザイン(以下、UD)の分野について熊本では、
「ヒューマンネットワーク・熊本」「バリアフリーデザイン研究会」の活動など民間の動
きが先行している。この流れを受け、熊本県は1995年3月に「やさしいまちづくり条例」
(熊本県高齢者及び障害者の自立と社会活動への参加の促進に関する条例)を制定した。
民間施設への補助事業、フォーラム開催事業、表彰事業など、UDに取り組む前から、高
齢者や障害者のバリアフリーを中心に事業を展開していた。

 熊本県のUDへの取り組みは、塩谷義子知事が2000年4月に初当選した直後に始まる。
同年6月には県幹部職員を集めた庁内講演会で知事自ら講演し、以降、県庁の部局・関係
団体の実務者・県民(公募)で構成されるUD研究会などでの検討を踏まえ、2002年2月
に「くまもとユニバーサルデザイン振興指針」を策定した。さらに、UDによる建物づく
りを推進するため2003年3月に建築ガイドライン、2004年1月に既存の建物の評価マニュア
ルを策定した。

 UDを取り入れた事例としては、今年の3月に開通した九州新幹線の新八代・水俣駅整
備などの公共施設づくりをはじめ、民間でも陶磁器などのUD製品づくり、商店街での電
動スクーターの無料貸し出し・タクシー会社による宅配などの事例が出てきている。県庁
本館の建替えでは、工事の段階でワークショップを取り入れ、様々な立場の人から現場で
実際に意見を聞いて工事に反映した。

 振興指針や建築ガイドラインはUDの考え方がすっきりと整理されており、県庁所在地
である熊本市を中心に徐々にUDの考え方を取り入れた施設が増えている。しかし、熊本
市以外の市町村では、市民・自治体ともUDへの理解があまり進んでいないようである。
この理念を県内全域へどのように普及させるかが今後の課題であろう。

 しっかりした市民グループが10年以上もの間、バリアフリーのまちづくりに取り組んで
きた結果、日本初の路面電車での低床車両の導入や公共施設のバリアフリー化など、少し
ずつ進んできている。次に訪れた時にはさらにUDやバリアフリー化が進んでいるであろ
う。そんな期待を持たせる街だった。

●熊本県のUDのページ<http://ud.pref.kumamoto.jp/index_main.asp>

●熊本を代表する市民グループ
バリアフリー研究会
 医療、福祉、保健、建築分野などの専門家や市民が集まり、高齢社会を踏まえた生活環
境を考えるグループとして発足。バリアフリー住宅やノンステップバス・低床電車の導入
に取り組んでいる。1992年4月発足。
<http://www.barrier-free.jp/>
ヒューマンネットワーク・熊本
 障害を持った仲間への自立支援など、誰もが安心して生きていける社会を目指
してまちづくり活動を実践。バリアフリーでやさしい建物を利用者の立場で選び出し
表彰する「バリアフリーデザイン大賞」をバリアフリーデザイン研究会と共に創設し
た。1991年12月発足。
<http://www.infobears.ne.jp/smart/human/>

●参考図書
バリアフリーデザイン研究会
「バリアフリーが街を変える 市民がつくる快適まちづくり」
学芸出版社、2001/4/30
                           (浅野 健)

 →ホームページに写真を掲載しています。 
  http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/kumamoto/index.html

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− info@spacia.co.jpへ
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・いつもここに書くネタがなくて困っています。例年なら今の時期は社員旅行のことに
 ふれていたのですが、今年は所員の意志で中止となりました。年配の者にとっては
 残念なのですが、これも時代の流れでしょうか。来年はどうなるやら。(ishida)

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 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
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