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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[第102号]2004/5/31
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数 627−−□
スペーシア・メールマガジンの第102号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
<内容・目次>
◆まちのトピック◆
・都市計画講演会「スウェーデンの持続可能なまちづくり」 (6/5)
◆名古屋まちづくり情報◆
・―信長の台所―津島・まちあそび(愛知県津島市)
◆視察レポート◆
・フードテーマパーク
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 都市計画講演会「スウェーデンの持続可能なまちづくり」 ○
(社)日本建築学会東海支部都市計画委員会では、毎年2回の講演会を開催しておりま
して、今年度の前期分として、「スウェーデンの持続可能なまちづくり」と題しまして、
国土交通省中部地方整備局住宅整備課長の松本忠氏に講演していただきます。
スウェーデンでは1990年代以降持続可能なまちづくりをキーワードにした様々な都
市再生プロジェクトが進められており、その概要や、スウェーデンの計画制度などを紹介
していただくことになっております。
みなさまの参加をお待ちいたしております。
【日時】平成16年6月5日(土)午後2時から午後4時30分
【場所】場所 名古屋都市センター・大研修室
【テーマ】スウェーデンの持続可能なまちづくり
【講師】松本 忠氏(国土交通省中部地方整備局住宅整備課長)
【主催】(社)日本建築学会東海支部都市計画委員会
【共催】(財)名古屋都市センター
【問い合わせ先】日本建築学会東海支部
電話052-243-6244 FAX052-261-0251
【申し込み方法】
FAXに氏名、所属、連絡先(住所と電話番号)を記入し、日本建築学会東海支部へ
〜スペーシア・石田〜
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ ―信長の台所―津島・まちあそび(愛知県津島市) ○
津島市では毎年、ゴールデンウィーク期間中に「藤まつり」が開催されるが、今年は
これと同時期に「―信長の台所―津島・まちあそび」というイベントが行われた。これ
は、市民組織・天王文化塾のメンバーが中心に企画した、手作りイベントの集合体であ
る。社寺の境内や本堂、町家の土間や座敷、蔵などを舞台に、市民公開講座や講演会、展
示、コンサート、お茶会、フリーマーケットなどが次々と開催され、いつもは静かな町並
みに活気を生み出した。
各イベントは、「知る」「観る」「聴く」「味わう」「買う」の5つのカテゴリーの中
で行われた。「知る」イベントとしては、郷土の歴史・文化を学ぶ「寺子屋講座」、津島
のお抹茶文化について町家と庭の関わりから考える「町家とお茶と庭の文化フォーラム」
が開催された。「観る」イベントとしては、市外の若手作家によるアート作品の展示販
売、津島の街道の風景画展、写真展「イラクの子ども、イラクの人々」、民具と花を蔵の
中に展示する「蔵と民具と花展」、天王まつりで飾る能人形の展示が行われた。「聴く」
イベントとしては、インド楽器による演奏会、ウクレレライブ、僧侶が演奏する「お坊さ
んライブ」が、お寺の本堂を会場に開催された。「味わう」イベントとしては、津島の地
酒とチーズを味わうセミナー、津島ゆかりの陶芸家にちなんだお茶会「お茶と大橋秋
二」、「お茶会と津島まつり掛け軸展」が開催された。最後に「買う」イベントとして
は、地域住民による「門前市」やいくつかのフリーマーケット、伝統工芸品の実演販売が
行われた。
最も多くのイベントが重なっていた5月3日・4日が残念ながら雨天だったため、天王
川公園の藤棚を見に来る人は例年よりも少なめであったが、「まちあそび」のイベント
は、屋内で行われたものについてはそれぞれ盛況だった。よく考えれば、屋内の催しが多
い「まちあそび」の開催により、藤まつりを雨天でも楽しむことが可能になったと言え
る。ただし参加者は、イベント主催者が呼びかけた知り合いの数がまだ多く、アットホー
ムな雰囲気で行われた。今後は、もっと色々な人に来てもらえるように盛り上げていける
とよいと思う。
この祭りは、発足5年目を迎える天王文化塾の「塾生」の力を結集した祭典として、そ
れぞれ企画を出し合い、約4ヶ月かけて内容を煮詰めていった。自らイベントを企画でき
る人材がたくさん育ってきたということであり、組織の成熟を感じる。とてもよかったの
は、イベント企画者達が非常に楽しんでいたということである。自分が企画した催しに
様々な人が集まり、感心したり感動したりくつろいだりしている様子を目の当たりにし
て、多くの人が「やってよかった…」と感じたと思う。浄蓮寺で行われた「インド楽器に
よる演奏会」のスタッフである私も、その一人である。今年からはじまった「まちあそ
び」であるが、これからみんなでゆっくりと育てていけるといいと思う。(伊藤彩子)
○天王文化塾HP
http://www.ne.jp/asahi/marron/hut/tenjyuku/index.html
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/tusima-asobi/index.htm
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ フードテーマパーク ○
最近、フードテーマパークが相次いでオープンしている。昨年11月に横浜中華街に開
業した「横浜大世界」。1920年代の古き上海における富豪や女優・芸人の部屋を再現した
「時の塔、時の回廊」ゾーン、京劇などの伝統芸能が実演されるエンターテイメントゾー
ン「ノスタルジアホール時の舞台」、吹き抜けの回廊に立ち並ぶ13店の中華飲食店から
なる「横浜大世界美食中心街」等などが8階建の建物の中に組み込まれている。入館料と
して大人500円が必要であるが、休日であったことや観光地「横浜中華街」の集客力も
あって館内は来館者でごった返していた。「中華飲食」のテーマパークは、この他、立
川、千里、お台場など各地で整備されている。当社が長年関わった大須地区市街地再開発
事業により完成した大須301ビル3階の「大須中華街」も大きな話題となった。
また、今年2月には、脱サラ開業者の店などを集めた「池袋ひかり町ラーメン名作座」
がオープンした。池袋の飲み屋横丁「ひかり町」の路地裏の一角、仮設店舗かと思わせる
ような建物に7店舗のラーメン店が集積した施設である。映画が大衆の娯楽として花開い
た昭和30年代の雰囲気が売りとなっている。ラーメン店を1箇所に集めたテーマパーク
は、新横浜の「新横浜ラーメン博物館」(1994年開業)以来、全国に広がりを見せている。
名古屋でも2002年12月、JR名古屋駅構内に5店舗が集積した「名古屋・驛麺通り」が
オープンしている。
こうしたテーマパークは、この他、清水の「寿司ミュージアム」、池袋のナンジャタウ
ン内の「アイスクリーム・シティー」や「餃子スタジアム」、横浜の「カレー博物館」な
ど数多く誕生している。また、東京汐留でもイタリアの街並みの中にイタリア料理店や物
販店を集積させる「ヴィータイタリア」の建設も進んでおり、フードテーマパークのブー
ムは当分続きそうである。
こうした施設は、旧来の飲食街に見られるような飲食店の寄せ集めではなく、色々なア
イデア・工夫を凝らし、飲食にテーマ性を持たせ付加価値をつけることにより顧客層の拡
大を狙うものである。しかし、消費者が常に新しい味や新しい店を求める時代である。ど
の施設もリピーター獲得に苦戦を強いられているようである。まちづくりと同様に、フー
ドテーマパークも、やはり各店舗が飲食の基本である「味」を最も重視し、そこにパーク
としての常に新しい企画やアイデアが付加され、楽しさをいつも提供できる施設のみが生
き残っていくのであろう。 (浅野 泰樹)
横浜大世界 http://www.daska.jp
池袋ひかり町ラーメン名作座 http://www.meisakuza.com/
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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− info@spacia.co.jpへ
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・毎年4月〜5月にかけては学会やNPOなど各種の総会が行われています。それぞれ
重要な場ではありますが、いろいろありすぎて出席の返事をだしたのかどうかかも
わからなくなりつつあるこの頃です。
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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