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◆ ■◆ ◆ ■ ■ ◆ 都市研究所スペーシア
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ メールマガジン
◆ ■ ■ ■■ ■ ■ ■■ (隔週発行予定)
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◆ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □[創刊号]2000/7/17
◆ ■ ■ ■■ ◆ ■ ■ ■■ □−−配信数265−−□
(株)都市研究所スペーシアは本日、創立10周年を迎えることができました。バブル
とその崩壊という10年間(失われた10年という表現がされることもあります)、何と
かこの地域でやってこられたのは、私たちを支えて下さる多くの人達があったからだ
と感じています。
10周年記念事業の一貫として、メールマガジンを発行することといたしました。先
月、創刊準備号を発行いたしましたが、全部で259名の方に発信することができまし
た。今後ともよろしくお願いいたします。
なお、バックナンバーはホームページに掲載しております。新規に送付させていた
だいた方で、ご興味のある方はご覧下さい。
http://www.spacia.co.jp/mm/mm.htm
<内容>
◆まちのトピック ◆ −スペーシアに関わりのある出来事を紹介します
◆名古屋まちづくり紹介◆ −名古屋から情報発信を行います
◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介します
(号によっては図書紹介を掲載することもあります)
◆いただいたメールから◆ −創刊準備号の感想を一部紹介します
◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介します
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事を紹介します−
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□ 大須地区再開発が名古屋市に事業の認可を申請 □
当社が設立時からかかわってきた大須地区の再開発が来年6月着工、2002年12月の
完成をめざして動きだしました。6月20日に市街地再開発事業の認可を申請してお
り、8月にも認可される見込みです。
3・4階に中華街レストランを計画しており、7月11〜14日には中国南京に表敬訪
問も行われました。全国から出店の問い合わせがきており、名古屋市の「新名所」と
なることが期待されています。
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□ 人にやさしい街づくり研究会の調査レポート完成 □
「人にやさしいまちづくり研究会」で2年かけて調査してきたまとめとして「本当
に人にやさしい街をつくるために やさしさのアプローチ〜やさしさ軸の提案〜」が
完成しました。
名古屋市内の建築に関わる賞を受賞した212施設を実施調査し、その中からおす
すめの施設45件をピックアップ。うち15件を2次調査で詳細に調査・ヒアリングを
行うとともに、やさしさのイメージ調査との結果と対比しています。
レポートは、本編 300円(40ページ弱)、資料編 1200円(134ページ)で頒布中
です。
→調査概要と6月30日のシンポジウムの様子をホームページで紹介しています。
http://www.spacia.co.jp/Topic/topic/hitomati.htm
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□ 中心市街地すまい研究会の調査レポート完成 □
建築学会東海支部都市計画委員会住宅部会が(社)地域問題研究所の助成を受けてす
すめてきた「中小都市中心市街地の居住支援方策に関する実践的研究の調査レポート
が完成しました。東海地域の自治体へのアンケート、4都市の事例調査、田原町の高
齢者居住調査、先進事例調査、居住支援施策実験「まちかど交流サロン」のとりく
み、居住支援施策に関する考察より構成しています。
7月15日にはミニシンポジウムを開催。調査レポートは1部1000円で頒布中です。
→中心市街地すまい研究会のホームページもあります。
http://www.interq.or.jp/chubu/jutaku/
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◎ 津島市の天王文化塾が天王祭にちなんだイベントを開催(7月15〜22日) ◎
その1−津島天王祭り屏風絵を楽しむ会
愛知県津島市で開催される尾張津島天王祭りの様子を描いた江戸時代の屏風絵を市
民の一人・黒田剛司さんが現代に蘇らせ、展覧会を開催します。黒田さんは、美術家
の服部ミドリさんに屏風の模写を依頼し、約1年かけて完成させました。
・ 日程:7月15日(土)から7月21日(金)午前10時から午後4時
(16日(日)、20日(木)の午後2時から製作者服部さんの解説)
・ 場所:「いっぷく茶房 カネ長」(津島市本町2丁目)
・ 入場料:500円(お抹茶・菓子付き)
その2−津島天王祭り図屏風絵と食事を楽しむ会
天王祭りの当日に屏風絵を前に津島天王祭りや屏風絵の話を聞きながら食事する会
・ 日時:7月22日(土)午後4時から
・ 場所:「魚島」(津島市内の料理屋)
・ 料金:3000円
●問合先 津島商工会議所内天王文化塾事務局 電話0567−28−2800
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◎ 白壁アカデミア交流講座の第9回現地交流を開催(7月22日) ◎
「近代建築を活かしたまちづくりを学ぶ」をテーマとした現地交流の3回目は
〜「昭和」を再発見し、古きものの活用を試みるまちづくりへのチャレンジ〜
(愛知県師勝町、江南市、一宮市)。
昭和日常博物館として全国からも注目を集めている師勝町の民族資料館や古い民家
を改修して一般公開しようとしている師勝町の旧加藤家及び江南市布袋の旧郡代官宅
などを訪問。整備途中のところを特別に見せていただきます。
白壁アカデミア事務局まで申し込み下さい。(TEL・FAX 930-7668)
日時:7月22日(土) 午前9時半〜午後5時
集合:地下鉄「市役所」駅5番出口付近。バスで移動
募集人員:40人 参加費:3000円
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信を行います−
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○ 近代建築の町並みと白壁物語 ○
名古屋は第二次世界大戦で幾度もの空襲を受け、既成市街地の大部分が焦土と化し
ましたが、そのなかで罹災を免れて現在まで歴史を繋いできている地区の一つに白壁
地区があります。
江戸時代には中級武士(三〇〇石級の組頭)の屋敷群でしたが、現在では江戸時代
の遺構はほとんどありません。明治になると、士族授産の展開により、近代産業の推
進の地になっていきました。明治後期から昭和初期の間に、名古屋の財界人のモダン
な邸宅も建ち並ぶようになります。よって、白壁地区の建築資産は明治後期から昭和
初期にかけての近代建築群にあります。
日本もようやく成熟しつつあるのか、これらの「近代の資産」にも目が向くように
なりつつあります。しかし、近代建築のいくつかは、すでに高度経済成長とともに姿
を消し、これからも消えゆく運命の建物もあります。
《市民と行政と所有者のパートナーシップ》
このような近代建築資産を後世に引き継いでいくには、所有者だけに任せず、市民
社会として如何に支えていくのかが問われる時代になってきているように思えます。
行政に買い取れと言うのは簡単ですが、全て面倒をみられる訳ではありませんし、そ
れがベストな選択でもないでしょう。むしろ所有者と一緒になって、行政はさまざま
な政策的な支援を、市民(NPO)は知恵や労力、資金(会費)などによる支援を行
う必要がありそうです。1998年10月に設立した「市民のための市民塾/白壁ア
カデミア」も市民サイドの支援組織の一つとして活動しています。
《ドラマの発掘と編集による白壁物語を》
そのためには、多くの市民の人々(もちろん所有者の了解は前提ですが)がこの白
壁地区に関心を持ってもらうことが大切です。「近代建築」群というと、やれ設計者
は誰で、時代を画する建築工法や様式は何でといった「建築」に目が向きがちです
が、専門家でない限り、多くの市民の関心は惹かないでしょう。むしろその地区に
詰め込まれた様々なドラマにこそ興味があるのではないでしょうか。そうです。白壁
には日本の近代産業を興した人々のドラマが一杯詰まっています。
例えば、自動織機を発明した長兄豊田佐吉と三男佐助(邸宅が現存)、次男平吉の
息子の利三郎(現在、白壁を残して白壁ハウスが立地)などの住まいがここにあり、
今やグローバル企業となったトヨタ自動車の原点がここにあります。盛田酒造(ソ
ニーを興した故盛田昭夫氏の本家)や敷島製パン、世界的な陶磁器を生産するノリ
タケの前身である森村組など、輸出用陶磁器の絵付業の集積も見られました。さら
にNHK大河ドラマ「春の波濤」の主人公、日本初の女優(国際女優)の川上貞奴と
電力王と言われた福沢桃介(福沢諭吉の次女ふさの婿養子)が一緒に暮らしてい
た二葉御殿は白壁地区の近傍にありました(今は解体され、名古屋城〜白壁〜徳
川園を結ぶ「文化のみち」のどこかに行政が移転先を確保しようとしています)。
これ以外にも様々なドラマがあるはずです。この白壁を舞台にしたドラマをひとつ
の物語(ストーリー)に組み立てていくことが求められているように思えます。(井
沢)
→ホームページでは写真など、より詳細に報告しています。ぜひ、ご覧下さい。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/sirakabe.htm
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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介します−
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○ 音羽町の回舞台 ○
古くは東海道の宿場「赤坂宿」として栄えたまち、音羽町を訪れた。案内人は宮大
工の杉村幸次郎氏である。
杉村氏は現在、音羽町の依頼により、杉森八幡社回舞台半解体・再生工事を請け
負っている。杉森八幡社はその起源は古く、西暦702年とされ、祭日には神楽の奉
納、人形芝居、明治以降には歌舞伎などが行われ町の文化を培ってきた場所である。
舞台は宿場町として栄え、交流人口が多かった音羽町ならではの財産だといえよう。
常設の客席を持たない野外形式の舞台は主に歌舞伎舞台として使用され、花道の取り
付け跡や楽屋、浴室も付帯する立派なものであったようだ。町内に残っていた図面
や、お年よりの貴重な証言をもとに、当時の姿を復活させようと盛り上がっているよ
うである。
杉村氏にもはじめての試みで、非常に苦労されているという。「これが実績となっ
て、各地の回舞台を持つ自治体から声がかかったらどうしますか?」と聞いたとこ
ろ、「勘弁してよ、大変だよ。」と言いながらも、舞台を見上げる杉村さんの笑顔が
印象的であった。 (竹内)
→ホームページに参考写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/otowa.htm
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◆いただいたメールから◆ −創刊準備号の感想を一部紹介します−
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創刊準備号に対して10名以上の方からメールをいただきました。勝手ですがその
一部を紹介させていただきます。
・スペーシア創立、もう10年ですか。貴兄が独立宣言されたのを昨日のように思い
出しました。
・色々な話題があって読み応えあります
・こんな大変で貴重な情報も含めて”無料”で送信されるのですか?
・いよいよスペーシアもビジネススピードの時代に突入ですね。
・私どもも、やれればと思いながら、仕事に追われて出来ないでいたのですが、大い
に触発されました。
・これ、どこかで、申し込むのでしょうか?
・創刊号期待しています。
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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介します−
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・今年の社員旅行、メインの2日目は大雨に降られてしましました。梅雨明け直前の
大雨だったようで、ホテル内で過ごしたものが多かったのですが、中には大雨の中
をカヌーに挑戦した者も…。初日の石垣島のエコ・ツアーと最終日の竹富島の町並
み散策がスペーシアらしいといったところでしょうか。
・7月17日はスペーシアの創立記念日。例年、この日は全員で会食することにしてい
ます。10周年の今年は、それが26日に…。理由は1名が海外視察で日本にいない
から。「忘れていた」、スペーシア代表取締役の井沢の弁です。
・なかなか、ホームページの更新がすすみませんが、今回は業務実績に新規業務を追
加しました。個々の業務の簡単な紹介もつけていますので、スペーシアがどんな仕
事を手がけているのか興味のある方はぜひご覧下さい。ちょっと変わった視点から
まちを探検する「VOWスペーシア編」には新作4編を一挙掲載しています。
業務実績 http://www.spacia.co.jp/zisseki.htm
VOWスペーシア編 http://www.spacia.co.jp/TOPIC.htm#D
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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
ジンに掲載させていただきたいと思います。
◎複数のメールマガジンが届いてしまった方はごめんなさい。ご連絡いただければ
アドレスを整理させていただきますので、よろしくお願いいたします。
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。今後の送信はとりや
めさせていただきます。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
〒460-0034 名古屋市中区栄5-16-14 新東陽ビル5F
TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
URL http://www.spacia.co.jp/
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