携帯電話の普及が著しい。今や人口普及率は50%を超えようという状況にある。若者が携帯電話にかける費用は膨大な額となり、若者の生活も激変している。待ち合わせ場所が、携帯電話のかかりにくい地下街から地上に変わったり、学生が住宅を選ぶ時に重視するのは、日照よりも携帯電話のかかりやすさだという。携帯電話の普及がまちのあり方にも影響を与えている。
一方、携帯電話の普及で影が薄れてしまったのが公衆電話である。テレフォンカードの大ヒットにより、ピーク時には93万台(1984年)もあったものが、今では約74万台(2000.3月末)と20%も減少してしまったという。
写真の公衆電話も今や不要となってしまった公衆電話を示す典型だろう。
もともとは人通りの多い若宮大通公園の一角にあり、若者がたむろする場所であったものと考えられるが、ホームレス対策から囲いが設けられ、公衆電話が非常につかいにくいものになってしまった。普通なら苦情がでるところなのだろうが、不要となってしまった公衆電話が使いにくいものになってしまっても関係ないというところだろうか。
街頭設置型の公衆電話ができて100年。公衆電話の役割も大きく様変わりしそうだ。
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