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ホームレスが案内するランの館/名古屋市中区若宮大通高架下にて
 ホームレスの話題をもう1つ。ここは名古屋のホームレス村の1つ、若宮大通の高架下。以前はこの付近に木製の冒険遊び場があったのだが、それがホームレスの絶好の居住地として占拠されてしまったため、撤去された。
 そこに住んでいたホームレスが移動した先の1つが、都心のニュースポットとして集客しているランの館にほど近いここ。訪問客に見苦しいものは見せられないとする市とホームレスがやりあったという新聞記事もあったが、以前としてここに住むホームレスがいる。大須に近いことから、電気製品などをもつ者も多く、日経トレンディでもとりあげられたことがある。
 ここで見つけたのが、「ランの館」という看板だ(右の写真)。鉄板をくりぬいて作成してある。これは市が作成してホームレスの人のところに置かせてもらっているのか。まさか、そんなことはあるまい。どこから持ってきたのか、それともホームレスの作品か?。ホームレスがこんな形でまちに貢献してくれているとしたら、おもしろい。
(2000.4.5/石田 富男)
この記事に対して、以下のようなメールをいただきました。

「あの案内は、ランの館の開館にあわせて設置されたものです。開館当時、あの場所はホームレスの居場所にはなっておらず、交差点の北側からきた人をランの館に誘導するオブジェとしてちゃんと機能していました。2体の人形がランの館の方角をさしている、というような形だったと思います。 同じようなオブジェがランの館の中にも置いてあります。(そちらのオブジェにはは植物が植え込まれていますが)いずれにしても、彼らの作品などではありません。まちへの貢献などとは程遠いのです。」

 つまり、、もともと看板のあったところをホームレスが占拠してしまったというのが真相のようです。残念。やはり、ホームレス問題というのはまちづくりにおいても頭の痛い問題でしかないのでしょうか。どこかに、糸口を見いだしたいところですが…。
(2000.4.17/石田 富男)