現在、名古屋城〜白壁〜建中寺〜徳川園一体は、名古屋の武家文化や近代産業発祥の地(の一つ)という歴史が蓄積しているので、「文化のみち」として注目を浴びている。ぶらっと西から東に歩いて行き、建中寺に立ち寄って、徳川園に向かうため北へ折れていく途中、歩道に向かって単独で物置らしきものが設置してあるのだが、物置と違って戸はガラス張りで中が見える。なんと仏壇が収納されているのだ。徳川園に近いこともあって徳川関係者の怨霊を鎮めるために設置しているのか?一見、ここに置く意味が分からず、何となく薄気味悪い。夜、ショーケースの仏壇が浮かび上がることを思い描くと、墓石よりもっと薄気味悪い。実は、住宅地図で所在を確かめると、仏事サービスを行う住宅兼事務所の看板効果を狙ったものらしい。歴史的地区だけあって、ユニークな看板、いや看箱だ。
注:ガラスが反射して見づらいが、ショーケースの左に仏壇が、右は簾がかかっている
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