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まちづくり交流フォーラム

  「まちづくりに関する情報交換や研究開発、及びネットワーク化を推進し、21世紀におけるまちづくりに資することを目的」として、東海・中部地方から様々なまちづくりに取り組む人や組織が結集して、まちづくり交流フォーラムが結成された。

 このフォーラムでは、市民主導の視点に立ち、これまでのまちづくりの経験を生かしながら、21世紀のまちづくりを提案するための「研究集会」を3ヶ年計画で開催することとしており、その第1回の研修集会が1998年11月29日に名古屋市公会堂ほかにおいて開催された。初年度の今年は「出合いと交流の場」。来年度は議論を深め実践例を確認する「話し合いと討論の場」、最終年度は21世紀へのまちづくりについて「提言をまとめる場」として位置づけ、この過程で得られた様々な知識や情報をインターネットで公開したり、出版するなどして多くの方々に提供することが計画されている。

 まちづくりのパラダイム転換にむけた取り組みが名古屋でも大きく広がっていることを報告する。なお、この交流フォーラムの幹事にはSPACIA代表の井沢も名前を連ねている。

<第1回研修集会>

●日 時:1998年11月29日(日)10:00〜17:00

●場 所 :名古屋市公会堂ほか(名古屋市昭和区鶴舞近辺)

●プログラム

第1部(10:00〜12:00)

  • 基調報告「今、まちづくりとは」 中田實(まちづくり交流フォーラム代表、愛知学泉大学コミュニティ政策部部長、同研究所長)
  • 特別報告「市民が作る復興計画−阪神淡路大震災の教訓」 今田忠(阪神淡路コミュニティ基金代表)
  • 活動やプロフール紹介

第2部(13:30〜17:00)−分科会

  • 第1分科会:災害と市民活動−どうする?コミュニティ
  • 第2分科会:協働型まちづくりの主体とシステム−イギリスと日本の事例から学ぶ 分科会の様子
  • 第3分科会:水と緑−里山をいかす
  • 第4分科会:よみがえれ農山村−農山村と都市の共生ネットワーク
  • 第5分科会:中心市街地の活性化を考える
  • 第6分科会:人にやさしいまちづくり−今、何故ネットワークか
  • 第7分科会:多文化共生のまち−国際化と人権
  • 第8分科会:こどもたちとまちづくり
  • 第9分科会:歴史や文化を生かしたまちづくり
  • 第10分科会:地域メディアでまちをつなごう
  • 特別分解会:学生・若者の交流&ネットワーキング(21〜22日に開催)

●当日の様子

 研究集会には500人以上もの人々が参加。配布された予約受付名簿をみると、市民団体から専門家、行政、学生など多様な人々の名前があり、この地域でもまちづくりへの関心が広がっているということが伺えた。会場では様々な団体がブースを設け、それぞれの活動を紹介するなど熱気にあふれていた。

 活動やプロフィール紹介では、分科会のパネラー、コーディネーターを次々と紹介するとともに、紹介希望のあった参加者が紹介されたが、いろんな人がいろんな活動を行っていた。様々なメディア等で紹介されている活動も多いが、寡聞にして知らない活動も多く、まだまだこの地域での取り組みが広く情報発信されていないなあという思いを強くした。

 当日は託児所も設けられており、子育て期の人も参加できるようにという配慮がされていた(ただし、利用者が我が家だけだったが)。来年度はすでに12月18日に岐阜県で開催されることが決まっているという。このフォーラムでは社会人ばかりでなく、学生もボランティアとして積極的に関わり、独自の取り組みを展開している。このフォーラムがまちづくりの新しい展開を開くことを期待したい。

(1998.12.7/石田)