そんなことを考えながら、ようやく友人の店にたどり着いた。彼の店の商品はいわゆるオタクGoods、レア物のプラモデルから、80年代のアイドルの写真など。別段、好きというわけでもないが、付き合いで薬師丸弘子のハンカチを二枚購入した。彼曰く、相当のレア物らしい。
普段は目立たない彼だが、この空間では、絶対必要なコンテンツとなる。というのは、この店にいると、日常出会えない人たちから非常にマニアックな話を聞け、そこからまた新しい何かか生まれるからである。
面白いウェブサイトを創るなら自分と同じ考えを持った人間は必要なくて、いかに違う色を持っているかどうかのコンテンツを探さなければならない、また構築していかなければならない、そんな思いをしたフリーマーケットであった。
余談ではあるが、彼はイベント製作会社勤務の39歳独身である。会社ではやり手で、経済力もある、気はやさしくて力持ちといったところである。やや、太り気味で頭の毛が薄く、ちょっとマニア度が高いといったところで、社会生活になんら問題はない、彼の商品を目当てに、一年に一回開催される、マンモスフリマに訪れるファンもいるくらいである。現在仲間うちで、彼の生涯パートナーを探している。
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