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旧東海道を歩く(その2・その3)/岡崎宿〜二川宿

 5月に宮宿(名古屋市)から池鯉鮒宿(知立市)まで旧東海道を歩いて感じたことを報告させてもらったが、その続きのレポートである。2か月に1度は・・・と思っていたが、その後、歩いたのはまだ2回。8月に名鉄牛田駅から名電長沢駅、12月に名電長沢駅から二川宿までだ。先は長い。

 いずれのコースも歴史を感じる建物が随所に残ってはいるが、国道1号の激しい交通量のところを延々と歩く部分があり、さすがに疲れる。また、新しいバイパスのおかげて交通量は少ないところでも、国土幹線として早くから道路拡幅が求められた故だろう。面影が全くなくなってしまったところも多く残念だ。今では広すぎる道路空間となっているところもあり、歩行者空間として再生し、新たな魅力がつくれないかと思う。そんな中で御油の松並木は貴重な空間であり、隣接して整備中の公園が完成するとその魅力がさらにアップしそうだ。
 この間にある6つの宿場については、どこも歴史を活かしていこうと案内板を作成したり、ポケットパークを整備するなどの取り組みが行われている。岡崎宿は、城下町を通る東海道が屈折し、二十七曲りとして有名であり、どこが東海道か迷ってしまうのではと思ったが、多くの道標があり、迷わずに歩くことができた。二川宿の本陣資料館は、東海道に残る2つの本陣の1つであり見ごたえがある。
 しかし、歩いていて物足りなさを感じるのは、やはり飲食店などの楽しみがほとんどないからだろう。観光客が増えてくれば、有松のように立地していくのであろうが、まだまだといったところだ。そんな中でみつけた古民家カフェは、評判のシフォンケーキと豆腐を提供するカフェを製造所が出したものであり、宿場とは全く関係なく立地しているが、賑わっていた。二川にある町並みにマッチした和菓子の店も魅力的だ。このような民間の動きが、うまく歴史を活かしたまちづくりにリンクしてくると魅力が高まるだろう。

 最後に、こんな歩きを楽しむ者にとって役立つホームページがあるので紹介しておきたい。その名も「ルートラボ」。歩いたルートを簡単に描いて公開できる。距離が簡単にわかるのはもちろん、描いたルートが標高グラフで再生できる。私の個人HPからリンクを設定しているので関心があればみていただければと思う。 http://www.asahi-net.or.jp/~gw4t-isd/tokaido/index.htm
 ホームページ検索すると東海道を歩いた記録を掲載しているページがたくさんヒットする。インターネットをうまく活用するとウォーキングがもっと楽しくなるに違いない。

東海道二十七曲がりの案内板あれこれ(岡崎宿)

ポケットパーク(赤坂宿)


御油の松並木、左側で御油松並木公園の整備工事中(豊川市)

古民家カフェ(豊川市(旧小坂井町))

<和菓子の店(二川宿)

(2011.12.6/石田富男)