1月28日、岐阜市消防本部大会議室で開催された「マンション管理基礎セミナー」に参加した。
岐阜市の進める都心居住政策のもと、市街地再開発事業により岐阜シティ・タワー43(243戸)、岐阜スカイウイング37(270戸)で多くの戸数が供給され、また今後も中心市街地でのマンション建設が予定されている。こうしたことから、マンション管理の問題は岐阜市にとっても重要となるとの認識から、(財)マンション管理センター名古屋支部(※)の山本支部長が岐阜市に働きかけたことが発端となった。岐阜市まちづくり推進課では、平成23年8月に市内の全管理組合(211組合、管理戸数;7,718戸)を対象に『分譲マンションの管理等に関する管理組合アンケート調査』を実施、管理組合の管理問題の実態を把握した上で、岐阜市としては初めてとなるマンション管理のセミナーの実施にこぎつけた。
アンケートを実施したこともあり、各管理組合の役員が多く参加し、会場はほぼ満席の盛況ぶりであった。アンケート調査の結果に基づき管理組合が抱える問題(組合活動の不活発化、修繕積立金の不足や滞納問題など)の実態が報告されたあと、マンション管理センターの鈴木氏より、「マンションを長寿命化する適切な修繕方法」、山本氏より「マンション管理の諸問題と解決策」と題する講演があった。時間的な制約がある中で、内容が盛りだくさんであったため、参加者がどの程度理解できたのか少し疑問の残る感があるが、第一回目のセミナーとして各種の情報を提供したという点では評価できよう。また、講演後には、質問も出され、関心の高さがうかがえた。今後は、管理組合が抱える「管理問題」、必要としている「最新情報や先進事例の提供」など、テーマを絞ってのマンションに関するセミナーが継続的に開催されることを期待したい。
※名古屋支部は、3月末をもって閉鎖される。 |