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乗ってきました!都心ループバス

【概要】

 都心の買い物客などを対象に、市バス路線再編の目玉として導入されたもの。名古屋駅、伏見、栄そしてスペ−シアから最も近くにオープンした新名所「ランの館」を結ぶ。

 バス停は往復で、二十六カ所を設置。既存のバス停に加え、買い物客にとってより便利なバス停を新設した。

・ル ー ト 名古屋駅(名古屋バスターミナル)から広小路通を東進、栄交差点で南に向かい、若宮大通を「ランの館」停留所でUターンする。 

・車  体 車体は専用に用意されたおしゃれなモノ。長さ7m 幅2.3mと小回りの良さで、交通渋滞を回避しようとしている。

・運行時間 AM10:00〜PM7:00まで、20分間隔で運行

【リポート】

 金曜日の午後、新設されたバス停「ナディアパーク」から、名古屋駅まで乗ってみた。「ナディアパーク」と名付けられているが、場所は大津通り沿いである。「ナディアパーク東」の方が親切ではないかと思う。バス停のポールは明るい赤で、なかなか目立つ。新カードユリカの説明もあり、意気込みが感じられる。

 16:13発予定のバスは5分遅れでやってきた。(道路の混雑状況から考えれば上出来かな?)小型バスでありながら、乗降口はゆったりと広い。買い物袋を山ほど持っているときはありがたい。車内は赤とグレーの椅子に、ポールは黄色と、ヨーロッパの地下鉄のような雰囲気。椅子はゆったりとしていて、2人掛け、1人掛け、4人掛けとバリエーションに富む。1人掛けの横には明るい白木の荷物置き場が設置されている。車内広告は「ランの館」一色。

 この時点で乗車客は7人だったが、デパートが連なる「広小路栄」では、一気に14人乗り込んできた。買い物帰りらしい主婦二人が「ランの館」について会話を交わしていた。「あらあ、まだ行ってないの?このバスに乗れば、すぐなのに。行きなさいよ。」まさに、ねらい通りと言うところ。

 車窓からは、まだまだ明るい栄の街がよく見渡せた。目新しいせいか、信号待ちの人の注目を集めているのが分かった。伏見の交差点を通り、納屋橋をすぎる頃には、乗客は30名近くなった。買い物客7割、ビジネスマン3割ぐらいだろうか。椅子がゆったりしている分、通路はやや狭く、立っている人はつらそうである。

 名古屋駅では、名鉄・近鉄デパートの前と市バスターミナルの2ヶ所で停車する。ナディアパークから名古屋駅まで、13分で到着した。電気文化会館や、都市景観賞をとった建物、御園座などをみながらのなかなか楽しいひとときであった。今後の評価次第だろうが、この買い物ルートに加え、白川通りを東西に走る、文化ルートなどもできるとよいなあと感じた。



(1998.5.22/竹内)