高島屋南市街地再開発組合は、設立(平成26年10月)以降、隣接地の権利者等の意向調整や特定業務代行者・参加組合員候補者の選定、都市計画変更の決定(平成28年3月)を経て、この7月26日付で岐阜県知事より組合定款及び事業計画の変更認可を得た。
事業計画では、約6,500uの敷地に約57,000uの35階建ての商業、公益的施設、住宅及び立体駐車場からなる複合ビルを建設することとしている。
1、2階には、自然を取り入れや広場やテラスなど半公共空間を有するこれまでの柳瀬商店街にない商業施設の整備がめざされ、3、4階には子育て支援機能や健康増進機能を有する公益的施設が計画されている。
5階以上に整備される分譲住宅は、約330戸、分譲住宅では岐阜駅前再開発の岐阜シティ・タワー43や岐阜スカイウイング37の分譲住宅戸数を上回る。下層階の公益的施設との関係性のあるファミリー世帯をはじめ多様な世代による都心居住の実現を図る計画である。
本地区は、かつて岐阜の中心商店街として繁栄した柳瀬地区の南の玄関口にあって、シンボリックでインパクトのある事業を行うことにより、低迷する商店街再生の起爆剤となることが期待されている。
再開発組合は、今後、認可された事業計画に基づき、実施設計、権利変換計画作成などの業務を通して、権利者の合意形成や関係機関との調整を図り、早期の工事着手をめざす。まさに、これからが事業の正念場である。
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