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岐阜駅東地区第一種市街地再開発事業 再開発ビル新築工事着工

 弊社が平成18年度から携わってきたJR岐阜駅の東エリアの市街地再開発事業が再開発ビルの工事の目途がたち、3月27日に起工式が行われた。当日は早春らしい天候のもと、権利者、事業関係者、行政担当者等、多くの出席者により神事が執り行われた。
 本事業は、JR岐阜駅と名鉄岐阜駅との中間に位置する約2,760uの敷地を対象として、下層階には駅前の賑わいや活性化へ寄与する商業フロア、中間から上層階は、参加組合員で参加している社会福祉法人が取得する福祉施設・賃貸住宅、上層階は、分譲マンションとして計画されている。
 社会福祉施設は、同法人が超高齢社会で求められる新たな福祉施設のあり方として近年整備してきている駅前立地型施設として整備されるもので、入居者、利用者、家族、知人など来訪者、さらにはスタッフにも歓迎される福祉施設をめざす。
 また分譲マンションは、24階建の超高層の上層3層で計画され、金華山も望める付加価値とともに快適性や鉄道駅周辺に集積する商業、生活利便機能などを享受できる利便性も備わるまちなか居住を実現する。
 事業の始まりは、弊社が関わるよりも前、大凡20年前に遡り、今の駅西エリアの岐阜シティ・タワー43が整備される前の敷地内に建てられていたプレハブ小屋を会場とした権利者の勉強会からと聞いている。その後、駅の西側で2つの再開発事業が完成したが、本事業は、権利者の意向や諸事情から区域が縮小し、建設環境をとりまく諸問題やリーマンショック、昨今では工事費高騰のあおりによる影響を受け、不用意な時間と手間を費やすなど、度々困難な局面を迎えてきた。
 しかし、その都度、権利者の事業への思いに応えるべく、関係者や行政ができる限りの協力、支援をし、紆余曲折しながらも進められ、再開発組合設立、参加組合員合意、権利変換計画認可等を経て、今回の工事着工が迎えられた。
 式典前の権利者との談笑では、温かな言葉をかけていただき和む一方で、式典での理事長の今後に向けた想いが込められた挨拶を聞き、工事中の無事と安全はもとより、テナント誘致、ビル管理運営、マンション販売など、新たな取り組みの始まりに向け、改めて身が引き締まる思いであった。

 


(2016.4.8/村井亮治)