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愛知登文会 国登録有形文化財特別公開

 愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会(略称:愛知登文会)が発足して5年。登録有形文化財の魅力を多くの人々に知ってもらおうと昨年から実施している建物特別公開。今年は4日間で40ヶ所の登録有形文化財において、普段公開されていない建物の公開や専門家・所有者による建物解説が行われる。
 愛知県内には422件(147ヶ所)の登録有形文化財建造物があり、この数は全国で5番目に多い。古民家から学校、銀行、事務所、教会、社寺などバラエティに富んでおり、歴史的建造物に対する所有者の想いによって保存され、興味深い活用が行われている事例も多い。そのような魅力的な国登録有形文化財に触れることができるまたとない機会になるかと思う。
 また、今年のスペシャルイベントとして、旧石原家(岡崎市)の音楽会「音浴」(10/25)と墨会館のこどもガイド(11/22)がある。
 「音浴」とは、森林浴するように浴びるように音楽を体感する音楽会であり、旧石原家の所有者自らによる企画である。歴史的建造物と音楽、書、絵画のコラボが新しい魅力を提示してくれるのではないかと期待している。
 こどもガイドとは、「まちの宝『墨会館』のステキを発見し、みんなに伝えよう!」と集まった小学生が墨会館ボランティアの協力を得ながら2回の講座で発見したステキをガイドしようというものである。愛知登文会でこどもガイドを実施するのは6カ所目。最初は緊張していたころも達がだんだんと雄弁になってくる姿が頼もしい。
 建物解説の受付はスペーシアで担当している。定員に達しない場合は当日参加も可能だが、ぜひ予約の上で参加いただければと思う。(こどもガイドは予約不要)
 下記ホームページに開催案内リーフレットを掲載している。複数の建物解説に効率よく参加するためのモデルコースも設定しているので参考にされたい。

http://www.aichi-tobunkai.org/kokai/2015/

(2015.9.28/石田富男)