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久屋大通公園で行われたイベント「栄Fete(フェト)」について

 つい先日のことだが、7月の下旬から8月の頭にかけて、名古屋の夏を、そして久屋大通公園周辺を、盛り上げるイベント「栄Fete(フェト)」が開催され、私自身もイベントのお手伝いということで1日現場を体験する機会があった。来年もまた開催されることも考えられるので、とても気が早いことだが宣伝を兼ね、当日の様子を報告しておきたい。
  (バックナンバー[第392号]でも少し触れたが、)このイベントの主催をするのはつい最近NPO化された久屋大通発展会であり、「この夏、テレビ塔周辺がなんだか楽しくなるみたい。」というキャッチフレーズのもと、主にもちの木広場周辺にて、音楽やスポーツや食べ物やファッションなどで、栄の中心である久屋大通公園に賑わいをつくりだそう!という趣旨のもと開催された。具体的には、例えばフェアトレードのマルシェが開かれたり、世界コスプレサミットが行われたり、人気のご当地アイドルグループBOYS AND MENが「三元中継」で登場したり、屋台でこだわりのフードが楽しめたり、と魅力的な内容が盛り沢山であったが、イベントの目玉ともいえる、会場の巨大なスクリーンに映し出された、名古屋グランパスと中日ドラゴンズのパブリックビューイングが個人的には一番楽しめた。私はイベントを手伝った日以外でも少し会場に足を運んだことがあったので、それぞれ1試合ずつ観戦することができた。中日の試合は、直前にゲリラ豪雨と雷に見舞われた影響もあるのか想像していたほど観客が集まらず、その点は少し残念だったが、実際に観戦した人にとっては、(混雑せずゆとりがあって)特等席での試合観戦だったともいえなくもない。グランパスの試合にはユニフォーム姿のサポーターが大勢集まり、もちの木広場にはまるでスタジアムにいるかのような一体感が生まれた。栄のど真ん中でスポーツ観戦ということで、とても新鮮で面白い試みだったのではないだろうか。
 さて、名古屋生まれ・育ちの私ではあるが、こともちの木広場周辺に関しては正直あまり立ち寄ることは少ない場所であった。周辺の公園含め、栄のどまんなかという抜群のポテンシャルを持ちながら、何かしら物足りなさを感じていたのだろう。しかし、今回栄Feteで体験したゆるやかな賑わいはとても雰囲気があり心地良いもので、私自身の中の凝り固まっていたであろうイメージを変えていかなければいけないと反省したり、久屋大通公園の課題や、将来の理想像を思案したりする良い機会となった。今後もこのイベントが定着したりして、人々が久屋大通公園に触れ、考える機会がもっと増えれば良いと期待している。また来年もグランパス、ドラゴンズのパブリックビューイングの応援に来たいと思う。

栄フェト
栄フェトの様子
(2015.9.1/大河原章介)