これまでにもメルマガで紹介している美浜町での「空き家活用プロジェクト」。今年度も引き続き昨年と同じ美浜町奥田地区にある古民家空き家を活用してさまざまな取り組みが実施されている。
先日、地域の高齢者と小学生を対象にした「多世代交流サロン」が開催された。「多世代交流サロン」は昨年度に引き続き2回目の開催である。
当日は、古民家空き家がある地区にお住まいの高齢者、小学生と、日本福祉大学の学生など総勢約40名が参加。高齢者・小学生・大学生混合で4つのグループに分かれて、日本福祉大学児玉研究室が企画した「昔遊び」や「伝言ゲーム」で楽しんだ。「昔遊び」では、小学生と大学生が、コマ回しやメンコ、あやとりなどを高齢者から教わった。また、子どもの頃から好きだという鉱石ラジオを持参して披露する高齢者もおり、“昔の遊び”を通して多世代が交流する姿がみられた。グループ対抗で実施された「伝言ゲーム」も非常に難しくかつ面白いフレーズのお題が出され、参加者の笑い声が絶えず、楽しい雰囲気が古民家に広がっていた。初めて会った者同士がすぐに打ち解けリラックスした雰囲気で過ごせるのも、親しみやすい古民家という空間が手伝っているのだと思う。
最後に全体で感想を報告したが、参加した小学生からは「コマ回しを教えてもらい回せるようになって楽しかった。」という感想が聞かれた。また、企画を担当した児玉研究室の学生は「地域の方と過ごし有意義な時間になった。また次回もあると思うので地域の子どもも誘ってぜひ遊びに来てほしい。」と地区の参加者へ語った。今回、小学校が夏休みに入ってすぐの時期に開催したが残念ながら小学生の参加が少なく、今後同様の企画を開催する際はより小学生が参加しやすい方法を検討する必要がある。
11月には、美浜町と日本福祉大学と美浜町社会福祉協議会共催の「みんなの減災カレッジ」の会場として空き家が活用される予定である。「みんなの減災カレッジ」には多くの町民が参加されるので、より多くの方にこの古民家空き家の魅力を知ってもらい、今後の活用の可能性が広がることを期待したい。
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