岐阜市・高島屋南地区では、2011年12月の市街地再開発事業の都市計画決定を受け、翌年8月より再開発組合の設立をめざした活動が開始された(316号記載)。その後、設計事務所の交代というアクシデント(337号記載)を乗り越え、ようやく基本設計のための基本方針が理事会で承認され、先月10月30日に権利者を対象とする基本方針説明会が開催された。基本用途は、商業、公益的施設、住宅、駐車場と変わりはないが、駐車場に関してはコスト検討も踏まえ、これまでの自走式立体駐車場から地下駐車場に大きく変更している。このことにより、商業や公益施設の平面計画が良くなったことや住宅の南向き住戸が多くなったことなどの点が評価された。一方、住宅の整備目標(約130戸)の確保を前提とすると、一層あたりの住戸数が増え、階数が低くなったため、より高い建物でのシンボル性確保を希望する声も一部にあった。
基本設計の基本方針が大筋で認められたことから、いよいよ再開発組合設立にむけて、動きが本格化してきた。組合設立のための事業計画作成及びその権利者同意の取り付け、住宅取得を前提とする参加組合員候補の選定などが急がれている。そうした活動が順調に進めば、6月の通常総会において、再開発組合の設立認可申請が決定することになる。 |