昨年度から検討を進めてきたまち案内アプリのiPhone版が10/26よりプレ配信された。本格配信は、Android版とあわせて11/20の予定だが、お試しコースとして5つのスポットをまわることができる。
急速に広がっているスマートフォンを活用することで、若い世代に楽しみながらまちを回ってもらい、まちを回遊する人を増やしたいということから、地域の方々や学生さんを交えたワークショップを行い、どんなアプリにしたらよいか、どんな情報を提供したらよいかを検討してきた。制作したのは名古屋文化遺産活用実行委員会。そのお手伝いを担当している。
昨年検討していた際に、各地で作成されているまち案内アプリをいろいろ試してみたが、「これは使いやすい」と思えるものがないというのが実感だった。「楽しめる」「参加できる」「使いやすい」という点に留意し、スタンプラリー、キャラクターとの写真撮影、現地でしか取得できない画像、地区の特徴を示すコース設定、操作性のよさ、デザイン、地区やポイントを追加できる管理機能など、多様な視点から意見を出し合った結果がこの「名古屋歴史スマートナビ」に結集されている。概要は下記ホームページ参照。
http://758rekishi.com/
予算の関係で断念せざるをえない機能もあったが、今後の活用につながるアプリになったのでないかと思う。11/23・24にはこのアプリを使ったスタンプラリーも予定されている。ぜひ体験してみてほしい。
なお、このアプリの最初のPRの場となったのが東海道宿駅会議宮宿大会。年1回東海道の宿場を持ちまわりでシンポジウムが開催されており、熱田神宮創祀1900年にちなんで今年は熱田で開催された。
私は数年前に東海道検定を受け会員になっていたが、大会に参加するのははじめて。全国の宿場から大勢の人々が参加しているのに驚いた。実際に東海道を歩いてみると各地でいろいろな取り組みが行われているが、そのパワーを感じた思いだ。
「旧東海道なんでない。あるのは本当の東海道と偽の東海道(国道1号)」。基調講演での安田先生の言葉。「東海道大好き人間」と自認するのはパネラーの西羽先生。東海道には特別のものがあるのだろう。熱田のまちづくりでもこんなみんなの思いを活かしていくことが重要ではないかと思う。 |