20年の歳月をかけた問屋町西部南街区第一種市街地再開発事業は、岐阜スカイウイング37の竣工に向けて秒読み段階に入った。権利者や入居テナント等の一部内装工事を別にして、本体工事は、予定通り8月末に完成する。
権利者31名が共有する東棟2階商業施設は、当初心配されたテナント誘致も何とか目処がつき、10月末にグランドオープンとなる。また、権利者の転出により保留床となった東棟業務床は、3階を岐阜市信用保証協会が取得し、4階は、権利者が設立予定の(株)岐阜スカイウイング37開発(仮称)が取得し、岐阜大学と大手企業をテナントとして誘致することが決まっている。
大京、一条工務店が参加組合員として取得した東棟の分譲住宅も順調に販売が進み、9月末より順次入居が始まる。
一方、特定業務代行者の戸田建設が取得した西棟ホテルは、9月29日から開催される岐阜清流国体にあわせ、開業準備が進んでいる。業務床(2階〜5階)も大手2社のテナントが内定している。
権利者等が取得の駐車場409台は、駅に直結する利便性の高い駐車場であることから、住宅購入者をはじめテナントより安定収入が見込める月極での賃貸要望が多く、リスクはあるが高収益を期待している時間貸し駐車場の確保に苦労するという、うれしい悩みを抱えている。
岐阜大学は無論、他の業務施設も一般市民が来館・利用する施設となる。商業施設やホテルに加え、業務施設の開業により、賑わいの創出が期待されている。
再開発組合の組合員は、竣工までに多岐にわたり、まだやるべきことがあるが、5年前に完成した岐阜シティ・タワー43と並び、新たな拠点施設を誕生させられることに期待が高まっている。 |