JR中本線勝川駅周辺で進められてきたまちづくりが終盤を迎えつつある。
春日井市では、JR勝川駅を西の玄関として位置づけ、昭和61年度に策定した「勝川駅周辺総合整備計画」に基づき勝川駅周辺で様々な事業に着手し、これまでに土地区画整理事業、立体換地事業や市街地再開発事業等を完了してきた。昨年秋には鉄道上下線が高架になり駅改札口も高架レベルで開設され、現在では駅舎の整備や鉄道により分断されてきた南北地区をつなぐ高架下の道路整備が進められている。
駅前をみると、駅前広場に面する再開発ビルを回遊するペデストリアンデッキと高架駅舎とを繋ぐ連絡橋の工事が進められ、その姿がみえてきた。
駅周辺の整備は、計画策定から実に20年以上経過し当初の事業スケジュールから若干の違いはあるが着実に事業化されてきた。行政による基盤整備、権利者による市街地再開発事業、それぞれ課題、問題を抱えながらも完了してきた背景には、行政の積極的な推進と支援、権利者のまちづくりへの想いなどが融合、連携したことによるものと思われる。
最近では、駅舎高架により駅利用者の通行ルートが変わり、周辺店舗の集客に変化が顕れてきた他、ペデストリアンデッキの工事が進み、新たな動線の変化を見越してデッキでつながる再開発ビル空き店舗へのテナントからの問い合わせが増えるなど、街の変化に対応して新たな動きが見え始めてきた。
事業の完了は、街や地域住民、事業者の新たなスタートで、その時はもうすぐそこまできている。全ての事業が完了する勝川の今後に注目したい。
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工事が進む再開発ビルと駅舎をつなぐペデストリアンデッキ
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線路高架下の勝川駅コンコース |