今回は、「大ナゴヤ大学」の紹介をさせていただきたい。先日、直接この大学の学長様から説明を聞く機会があったので、簡単だが、その内容を紹介したい。
この「大ナゴヤ大学」は、校舎は持たず、「街じゅうがキャンパス」という形で、街のいたるところでユニークな授業=生涯学習を行うNPO法人(現在認証中)であり、2009年秋に大学の開校を予定している。この大学は、今まで行政主体で公民館等で行われてきた生涯学習とは違った魅力がある。ホームページを一見しても感じるが、おしゃれさや斬新さ、ユニークさがとてもよく伝わってきて、興味をそそられる。
どんな授業が展開されるのかについては、名古屋に関わる人や企業がもつ才能や経験を活かしたユニークな企画になるとのこと。6月にオープンキャンパスが開かれたが、例えば、そこでは名古屋名物「ういろう」を取り上げ、ういろうを実際につくっている和菓子屋を校舎とし、そのお店の代表から直接講義を聞きながら、その魅力について語り合うという授業が開かれたり、自転車で名古屋の街じゅうをピクニックするという授業も開かれた。街がキャンパス、街の人が先生という授業である。単なる机上の講義だけはどうしても眠くなる。現場で生の声を聞けるほうがよっぽど身になるし、絶対に面白い。
また、「生徒は先生にもなれる」というしくみももっており、誰もが先生に応募できるという面白い特徴もある。だから、初心者は初心者なりに生徒として、興味や関心の高い人は先生としてなど、いろいろな立場で関われるのだ。こういった自由な関わり方のできる開かれた学びの場であることも参加する側にとっては魅力的であるし、またその中で人と人とのつながり(コミュニティ)も、街とのつながりもつくることができる。人との接点、街との接点が薄れがちの人にもこの大学を通して、新しい世界が広げることができる。
参加については、年齢を問わず、誰もが生徒になれる。受講料も基本的に無料。授業は毎月第2土曜日を予定しており、サラリーマンにも参加しやすいのが、魅力的である。実際に学生登録しているのは20代、30代の若い人たちが多い。WEBから学生登録ができる。(ちなみに、私も話を聞いた翌日に登録した。)現在は今秋の開校に向けて準備中。素晴らしいスタッフ勢も揃っており、どのような授業メニューが公開されるのか、今から非常に待ち遠しい。
また、こういった大学は全国にも広がりを見せている。東京はで2006年から「シブヤ大学」が、京都では2008年から「京都カラスマ大学」が開校。大ナゴヤ大学はその姉妹校である。他の地域でも立ち上げの動きが続々と見られる。興味をもたれた方は一度参加してみてはどうでしょうか。
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