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陶街道交流フェスティバル/名古屋市熱田区
  さる11月22日(土)に白鳥庭園において「陶街道交流フェスティバル」が開催された。このフェスティバルは、名古屋学院大学が文部科学省現代的教育ニーズ取組支援(現代 GP)に選定された「地域創成プログラム」の一環として行われた。「陶街道」として陶磁器生産地の瀬戸・美濃と、消費地である名古屋を現代的な視点でつなぐことで、名古屋圏の伝統的産業を再び活性化し名古屋圏の産業や文化の発展を目的としている。また同大学が、名古屋と瀬戸にキャンパスを持つという特性を生かしたイベントでもある。
 当日は、陶磁器にまつわる「器の感じ方・楽しみ方」「陶磁器ブランドのこれから」をテーマにしたトークセッションンやオカリナ演奏などが開催された。「器の感じ方・楽しみ方」では、陶器と磁器の違いや酒にあった器の選び方など基本的な知識を含めわかりやすい解説があった。また、「陶磁器ブランドのこれから」では、現在開発中であるカレー専用皿やビールを注ぐとビールと泡の比が絶対に7:3になるというビールコップの誕生秘話などを聞くことが出来た。また、水だし専用の急須は、お茶を飲むためだけではなく、残った茶葉の香りを楽しむことが出来る粋なものであった。
 開催地となった白鳥庭園は平成3年にオープンした池泉回遊式の日本庭園で、名古屋市内随一の規模を誇る庭園である。地形は中部地方をモチーフとしており、築山を御獄山、川を木曽川、池を伊勢湾に見立てている。園内にある清羽亭は立派な数寄屋建築である。「紅葉茶会」も併せて開催され、紅葉の時期ということもありカメラを持った来客者の方が多く訪れ、昨年の倍となる3000人超の入園者があった。また、夜には清羽亭や雪吊りがライトアップされ昼間とは違った表情を見せていた。今回のイベントでは名古屋にいながらにして、陶磁器の魅力と可能性、白鳥庭園の日本庭園という日本の文化に触れることができた。このように、身近で日本の文化に触れることが出来るのはこのイベントの魅力であったと感じる。

清羽亭とイベント風景

開発中のカレー専用皿
(2008.12.8/朝倉卓也)