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魅力あふれる栄地区推進協議会/名古屋市中区
 平成17年6月、栄地区が、国の都市再生本部による都市再生プロジェクト第9次決定「防犯対策等とまちづくりの連携協働による都市の安全・安心の再構築」を推進するモデル地区に選ばれた。これを受け、栄地区では、平成18年に住民、事業者、警察、行政機関などを構成員とする「魅力あふれる栄地区推進協議会」(以下、協議会)を設立し、安心・安全で快適なまちづくり活動を推進している。対象としている栄地区の範囲は、中区錦3丁目、栄3丁目、栄4丁目、栄5丁目であり、地下街も含んでいる。松坂屋などの商業施設群やTV塔を含む、名古屋の顔と言える地域である。 協議会では、「錦3丁目」「栄3丁目」「栄4・5丁目」「久屋大通」「地下街」の5つのまちづくり部会を置き、活動に取り組んでいる。
 平成18年度には、部会ごとのワークショップを開催して、安心・安全で快適なまちづくりに関する地域の課題の抽出、課題解決に向けた取組み検討を行うとともに、社会実験として放置自転車にエフを取り付ける啓発活動や、防犯カメラやセンサーライトの落書き抑止効果の検証などを実施した。その結果を受け、平成19年3月に『栄地区の安心・安全で快適なまちづくり計画』を策定し、まちづくりの3つの方向性として「安心・安全なまち」「快適なまち」「歩いて楽しい、魅力あふれるまち」を掲げた。
 平成19年度には『まちづくり計画』にもとづき、啓発活動の実施や悪質な勧誘行為への取り締まりの強化などを進めるとともに、各部会においては「歩いて楽しい魅力あふれるまちづくり」を重点的に検討し、1月に開催したシンポジウムにおいて、各部会の目標像などの発表を行った。それぞれの地域性をふまえたアイデアなどが提案され、例えば栄3丁目部会からは“お洒落なまち”の雰囲気をつくるための「街づくりデザインマスタープランの作成」、 栄4・5丁目部会からは、「フィリピン人をはじめとする外国人との共生を目指した交流活動」 などの提案が出された。
 平成20年度には、各部会の目標像をふまえ、5部会が連携して共通の将来像などを検討する予定になっている。同じ栄地区と言っても5部会はそれぞれまちのカラーが異なり、共通の将来像を描くのは簡単ではない。しかし、それぞれが個性を発揮しつつも何か一体的な地域の雰囲気・まとまりをつくるということが、最近元気と言われる名駅地区に栄地区が対抗するためにも、重要なことであると考えられる。
シンポジウムの様子
池田公園で開催している
クリスマスツリー・デコレーションコンペ。
外国人も参加している。


(2008.3.17/伊藤 彩子)