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名古屋駅前で無料バス走る〜名駅ちょい乗りバス運行実験〜
 以前、このメルマガでもPRをした「名駅ちょい乗りバス」という無料バスが去る11月16日〜18日の3日間、実験運行された。主催は、名古屋都市再開発研究会(事務局:名古屋商工会議所。弊社は事務局のお手伝いをしました)。運行時間は、10時〜18時、約15分間隔で約30数人定員の小型バスが走った。ルートは、名鉄バスセンター4Fを出発し、名駅通りを北に向かう。最初のバス停がルーセントタワー。次にノリタケ森、産業技術記念館、そして南下して、名鉄イン前。駅前には大名古屋ビルジング東、ミッドランドスクエア、三井ビル別館とあり、最南端が住友生命ビルといった計9ヶ所のバス停を回るルートである。
 この3日間、空は晴れていたものの、初冬の寒風が吹き荒ぶ、少々厳しい天候のもとでの運行であった。しかし、寒さにもかかわらず、集客は上々、3日間で2千数百人が乗車した。中でも、土日は、ノリタケの森や産業技術記念館と駅前を結ぶ区間が大変にぎわい、観光客を中心に多くの利用が見られた。現在、駅前には高層ビルが次々に建ってきているものの、地上レベルでの移動にはちょっと不便な面もある。先の2施設も駅から歩くにはちょっと遠い。そのため気軽に乗れる今回ようなバスは、駅周辺を周りたいという観光客やビジネスマンにとって有効なサービスだと思う。今回の結果でも、そのニーズがあることは確かであろう。このちょい乗りバス、将来の本格化も目指しており、期待が寄せられるところだ。私も3日間現場で運行に携わったが、利用した人からも「いつから本格的に走るの?」「是非続けてね」といった声を多くかけられた。本格化されれば、名古屋駅前の魅力はさらに上がり、人が集まることだろう。

 最後に、バスにはあまり関係ないが、3日間駅前にいて感じたことをいくつか。ひとつ目は夕方の交通渋滞のすごさである。距離にして百メートルそこそこが車で20分もかかった。バス利用者にとっては苦痛以外のなにものでもない。改めて感じたことだが、なんとかならないのだろうか。二つ目は、ビル風の猛威である。もともと風は強めだったのだが、高層ビルの下に入ると、さらに風速が急上昇(しかも、冬は風が冷たい)。写真ではわからない駅前の特殊な気象条件を体感した。風速マップを作ったら、歩く際のルート選択に結構役立つかもしれない。3つ目は、日当たりの悪さ。結構日が差さない箇所が多く、冬の寒さがより一層身に染みた。ほかにもいろいろあったが、また、折りを見て紹介できればと思う。

 (2007.12.25/櫻井高志)