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勝川地区第一種市街地再開発事業 竣工
   先月9日に、JR勝川駅北口で施行されていた勝川地区第一種市街地再開発事業が完了したことによる竣工式が執り行われた。当初の準備組合設立から数えると17年あまりかかりようやく事業が完了した。当日は、再開発組合の組合員や残念ながら事業により地区外転出となった権利者をはじめ多くの関係者が出席し事業完成を祝った。来賓として出席された春日井市長からは組合員の苦労を労う言葉を頂き権利者の多くがこれまでの様々な苦労を思い起こしていたことだろう。

  この事業は、土地区画整理事業との同時施行で進められ、多くの既存建物が先行して移転や取り壊がされ更地となり、臨時駐車場ばかりが目立った時期が長く続いた。そんな中でも再開発組合は再開発事業の計画策定、権利者意向調整を進め事業推進をはかり、今では大規模マンションや商業ビルが立ち並ぶ都会的な駅前空間へと変貌を遂げた。さらに、JR中央本線の連続立体高架事業も進められており、完成すると駅舎と再開発ビルとがペデストリアンデッキでつながり、高架下の道路が整備されると南地区ともつながる予定で勝川駅周辺地区が南北一体となった多様な機能が集積するエリアとして生まれ変わる。

 今回の再開発ビルは、商業保留床を権利者の出資による資産管理法人が取得し、店舗を一括管理する形態をとっている。権利者には自ら店主として仕事をもちつつ再開発ビルの管理にも携わる重責を担う人もいる。今後再開発ビルを活用し地域とともに発展していくためには、そうした権利者方による管理運営体制にかかってくる。この事業に携わった者として事業の完了=ゴールではなく、権利者の立場にたち再スタートをきり可能な限り支援をしていきたい。



(2007.12.6/村井亮治)