長年関わってきた勝川地区の再開発事業の工事が着手して1年以上が経過した。大規模な分譲マンションからなるビルとは別に、地元商店街の一部となる小規模な再開発ビル2棟が、昨年12月から相次いで完成した。全ての店舗の本格的な営業はまだで、今後順次オープンを迎えることになるが、工事仮囲いに囲まれた殺風景な様子から新しい勝川の姿へと変わりつつあり、地元住民からの期待も大きくなってきている。
また、最近では再開発区域と県道を挟んだ南側の駅前広場とその広場に面する既存の商業ビルとを繋ぐペデストリアンデッキが架けられたり、公共エレベーターやペデストリアンデッキと接続する公共階段が設置されるなど、勝川駅周辺整備事業の関連工事も進みつつあり、車で通っても街が変わっていく様子を伺うことができる。このデッキは、勝川駅前広場に隣接するビルを結び、安全で快適な歩行者空間の確保と回遊性創出に寄与するもので、最終的にはJR勝川駅の高架化にともない、駅舎へとつながりデッキレベルで駅と各ビルとが直結することになる。勝川地区の再開発事業でも、駅利用者の利便性と回遊性を考慮し、再開発区域の間を通る商店街上空に連絡通路を設け、再開発事業により整備する駐車場施設まで延伸させている。再開発の駐車場に車を停めて、地上に降りることなくデッキ等を経由してJRに向かう、そんな利用も可能となる。
勝川地区の再開発事業は、権利者の悲願であり、また長年続いてきた勝川駅周辺の整備事業の集大成でもある。事業の中核は、6月頃に完成する"2街区"の店舗と住宅からなる再開発ビルで、権利者が熱望していた生鮮スーパーの入店が予定されている。権利者らが思い描いてきた青写真が具体的な姿となって現れるまであともう少しというところまできた。
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