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勝川地区第一種市街地再開発事業 いよいよ工事着工

  JR中央本線勝川駅北口で進められてきた「勝川地区第一種市街地再開発事業(以下、勝川再開発)」の起工式が11月6日に執り行われた。勝川駅周辺地区は、春日井市の西の玄関としての位置づけのもと、勝川駅周辺総合整備計画を策定し、土地区画整理事業を始めとする様々な整備が進められてきた。中でも駅前の立体換地ビルは全国初の事業として注目を集め、その後も組合施行市街地再開発事業など、駅前周辺の施設整備にも力が注がれ、自治体開発担当者の視察が後を絶たない。

 今回の勝川再開発は、そうした事業の一つとして平成二年に勝川駅北地区の五街区により再開発準備組合が設立され、総合的な開発の検討が進められてきた。しかし、経済状況の変化等から二つの組合組織へと改組し、平成十五年に勝川地区市街地再開発組合が設立された。

 勝川再開発は、駅前から延びる「勝川駅前通商店街(通称 勝川弘法通商店街)」にも面していることから、低層部に商業施設を配置し背後の商店街との連続性に配慮している。さらに、駅前の利便性と商業施設とが一体となった快適な都市居住空間となる分譲マンションが計画されている。勝川弘法通商店街は、地元店主らの企画により毎月第三土曜日に「勝川弘法市」が開催され、地域住民からも親しまれる。行政主体で進められてきた駅前周辺の基盤整備に、組合施行による再開発ビルの建設と商店主らによる商店街の活性化策も加わり、勝川の街は大きく変わりつつある。今回の勝川再開発はその集大成ともいえるもので、今後は、商業テナントの募集、管理運営計画の検討といったソフト面の取り組みにかかり、平成十八年度内に一部の店舗をオープンさせ、平成十九年度内には全ての施設の完成をめざすこととなる。



(2005.11.9/村井亮治)