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『「調べる学習」お助け隊〜まちの不思議をときあかそう〜』
〜くわなまちづくりブックを活用したとりくみ〜
三重県桑名市
  「まちづくり極意 くわな流」(くわなまちづくりブック)の製作をきっかけに立ち上がった蛤倶楽部の本格的な取組みの第1弾が『「調べる学習」お助け隊〜まちの不思議をときあかそう〜』だ。
まちづくりブックを活用していくことで、市民のまちづくりへの関心を高めたいというメンバーの思いと、ちょうど今年から創設された『桑名市“調べる”学習賞コンクール』に多くの子供たちが応募してほしいという桑名市の思いがこの講座開催のきっかけとなった。
 図書館を使った“調べる”学習賞コンクールは今年で第9回を迎える。過去の入賞作品をみると、子どもたちが1つの不思議をきっかけにどんどん調べたり、実験したりしており、子供の発想の豊かさに関心させられる。全国から多数の応募があるコンクールであるが、桑名市では独自のコンクールを開催し、最優秀作品の中から何点かを桑名市代表として全国コンクールに出品するというしくみをつくりあげたのだ。

 講座は2回開催することになった。「お助け隊」という役割は明確であったが、そのために何をやればよいのか。何回か打合せを行ったが、十分煮つまらないないまま講座に突入。とにかくメンバー10人総動員で対応することになった。
 第1回は夏休み前の7月10日に開催。小学校1年生から中学1年生まで29名が参加してくれた。まず、最初に全体で、“調べる学習”コンクールについて説明し、入選作品などを紹介した後、低学年グループと高学年グループに別れ、「気づき方」について説明。その後、小グループに分かれて、自分のテーマをどうするか考えた。
 私は梶島先生とともに低学年のグループで5人の子どもたちを相手にしたのだが、結局1人1人と別々に話す形でしか対応できず、小学校低学年の先生の大変さを実感した。また、今回の役割が手助けであり、子ども達自らに調べてもらうことが狙いであることから、答えを言うのは簡単なのだが、どこまで話してよいのかというのが一番悩ましかった。
 講座募集のちらしでは、「この講座は『まち』について『調べる学習』をやってみようとしている子どもたちを対象にその進め方をアドバイスする講座です」と記載してあったが、子どもたちの関心は様々。私が話しをした2人は「石は何故固いか」「世界の国々」について調べたいという。そこからいかに関心を広げていくか、予想(めあて)を立てさせるか、に苦心した。

 長いようで短かった2時間の講座が終了し、次回は8月10日。子どもたちが調べてきたことを持ち寄り、まとめ方についてアドバイスすることになっている。当初の思いとは異なり、まちをテーマに選んでくれた子どもたちは多くはないが、子どもたちの関心が少しでも「まちの不思議」につながっていけばと思う。どうしていいやら、あたふたとした第1回の講座であったが、非常によい経験になった。

全体説明

親子で参加


今年の課題テーマを紹介


小グループに分かれて「自分のテーマを考えよう」


(2005.7.25/石田 富男)