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愛・地球博 秒読み段階の瀬戸銀座通り商店街
 いよいよ愛・地球博開幕まで、一年を切った。開催地の1つ、瀬戸市の玄関口、名鉄瀬戸線「尾張瀬戸」駅に隣接する銀座通り商店街を訪れてみた。
銀座通り商店街は、昔ながらのアーケード商店街だが、ここ数年で「空き店舗対策」をきっかけに居心地の良い飲食店やギャラリーが増えている。
まずは明治時代建造の建物を活用した「商店街ギャラリー『かわらばん屋』(平成14年2月オープン)」に入り、2階の企画展や、1階のガラスのアクセサリーを見て、たくさん並べられたパンフレット類の中から、「せとギャラリーマップ」をもらった。これは名古屋学院大学の学生グループと教員グループによるまちづくりNPO法人「人コミュ倶楽部」が作成する手作りのマップで、すでに第三版となっていた。銀座通り商店街を中心に11のギャラリーが紹介されている。
 このマップを頼りにいくつかのギャラリーを冷やかしながら商店街を抜け、宮前地下商店街を通って、深川神社をお参りしてから「瀬戸市新世紀工芸館」に足を伸ばした。そして再び銀座通り商店街へ戻り、「人コミュ倶楽部」の事務局のある「喫茶と雑貨の店『マイルポスト』」に入った。
 マイルポストは平成14年9月に愛知県・瀬戸市の商店街インターンシップ事業第一号として、オープンしたもので、名古屋学院大学の学生が店長を勤めている。大学生が運営をしていると事前に聞いていたがために、学園祭の出店のようなものを想像していたのだが中に入り食事をしてみると、BGM、接客、味などすべてにおいて満足度の高いものだった。歩き回って疲れた足を休めたり、町についての情報を集めたり、また帰りの電車に乗る前に瀬戸土産を買ったりと、いろいろなニーズを満たしてくれるお店だった。
 「人コミュ倶楽部」の活動はこの春に三周年を迎えている。ホームページに蓄積されたこれまでの活動を見ると、その内容の濃さにおどろく。彼らの熱意も素晴らしいが、それを受け入れ、協力する銀座通り商店街の懐の深さも大きいと感じた。まだまだ見るところがたくさんあるこの商店街に近いうちにまた訪れたいと思う。

瀬戸銀座通り商店街の入り口

マイルポスト人気のケーキセット


かせんのやきそば まち歩きに食べ物の魅力は不可欠


(2004.5.16/竹内 郁)