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まだまだ変わる金山駅周辺 名古屋市中区

 2005年の「愛・地球博」の開催、中部国際空港の開港という2大プロジェクトに向けて、様々な場所でインフラ整備を中心にまちの整備が進んでいる。今回は金山駅の周辺に注目してみた。金山駅にはJR中央線・東海道本線、名鉄線、地下鉄名城線の各駅があり、一日の乗降者数が35万人と言われ、この地域でも有数のターミナルである。また、前述の2大プロジェクトに加え、地下鉄名城線の環状線化完成が今年の10月に予定されている。

 以前は毎日のように金山駅を利用していたが、乗り換えのための駅というイメージが強く、あまり特徴のある駅ではなかった記憶がある。それを大きく変えたのが、平成11年に駅南口に完成した金山南ビルとその周辺の街路や駅前広場の整備だと思う。南口の広場には人の賑わいができ、その影響もあるのかもしれないがここ数年で飲食店が数多くオープンしている。南口以外も開発が進んでいる。駅の東側では今年の3月に商業施設「金山プラザ」のリニューアル、駅出入口の新設が行われた。北側は、今年の6月に地下鉄の新駅ビル「ループ金山」が完成し、名古屋市と名古屋都市整備公社による金山北地区の開発も進んでいる。また、名古屋市は平成15年に「金山駅地区交通バリアフリー基本構想」を策定しており、どのような形でバリアフリーなまちづくりが行われるのか期待してみていたい。

 最後になってしまったが、金山駅のまちづくりにおいて商店街の方々などが中心になって活発なまちづくり活動を行っているようである。様々なイベントや銀行のウインドウを使った「街かどギャラリー」など、ハード整備だけでは生まれないまちの魅力づくりを進めていることにも注目していきたい。

工事の進む金山北地区


街かどギャラリー(北陸銀行)


(2004.6.24/山崎 崇)