長年、携ってきた大須30番第1地区第一種市街地再開発事業による「大須301ビル」が12月6日グランドオープンを迎えた。大須301ビルは、地元権利者やその家族の悲願であり、元気といわれながらも厳しい経済状況に直面している大須商店街の期待を背負ってのオープンであった。
当日は、あいにくの雨模様であったが、大須30番第1地区市街地再開発組合の理事長などによる銅鑼の音とともにシンボルモニュメントとなる龍が姿を現す様子がテレビで生中継され、話題となった。オープン後のビル内は、この日を待ちわびた商店街の方々や一般のお客さんで溢れ、熱気で暑ささえ感じるほどだった。
ビルの目玉となる「大須中華街」は、開店と同時に満席となりすぐに行列ができ、新たに訪れる人も加わり、店内通路は思うように進めない状態となった。北京、南京、四川、香港など、この地域にはなかった中華料理店の集合体ということで、人々の関心は高い。これまでも報道関係者の間では、大須は行けば必ずネタになるものがあるといわれ、何かと話題が尽きないエリアであったが、この「大須301ビル」さらに「大須中華街」の出現で今後もますます大須の注目度は高まることだろう。それにより、今以上に多くの人々が大須を訪れ、この大須301ビルをはじめ商店街を回遊し、地域全体が活性化されることに期待したい。
大須301ビルは、大須商店街にはなかった複数の権利者による共同ビルであり、権利者は管理組織を立上げ運営面にも携っている。オープン後数日がたつが、常に館内を見回り改善すべき点はすぐに協議し対応してきている。多くの人に喜んでもらえるビルを目指して、自身の店舗経営とあわせてビル運営にも力を注いでいる。
ビルがオープンしたことで、市街地再開発事業としては、ゴールが見えたことになるが、権利者はスタートをきったばかりである。事業に関わった者として、今後も管理運営に携る権利者を支援し、大須301ビルの発展と大須の活性化に向け努力していきたい。 |
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