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雨の美濃和紙あかりアート展
−ボランティアが支えるまちづくりイベント−

 この美濃和紙あかりアート展は1年前に先輩所員が紹介をしている。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/mino/index.htm
再びこのイベントを紹介するのは、訪れた日があいにくの天気であったために違う視点でこのイベントをみることができたからである。

 このイベントは1300年の伝統を持つ美濃和紙のPRのために1994年から始まり、今年で10回目を数える有名なイベントである。今年は684点もの和紙を使ったあかりのアート作品が全国から集められた。そのあかりが重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「うだつ」の残る町並みをほんのり照らす幻想的な光景を見るため多くの人が訪れる。このイベントは土日の2日間で行われたが、私の訪れた日曜日は天候不順のため会場は屋外の町並みではなく、体育館などの屋内の会場に変更になってしまった。駐車場から出発するシャトルバスを待っている間に、会場変更を知らされた時はがっかりし、帰ろうかとも思った。バスのルートは本来の会場である町並みの近くの乗り場を経由して体育館に向かうものであった。途中の乗り場から小学生の女の子がイベントの説明、きてくれたお礼、会場変更の説明、天気の良い時に町並みを見に来て欲しいというお願いをしている一生懸命な姿がとても印象的で、沈んでいた気持ちから復活できた。小学生以外にも地元のボランティアと思われる方々が多数イベントを支えていた。あいにくの天気で幻想的なあかりと町並みの幻想的な光景を拝見することはできなかったが、ボランティアの方々がイベントを支えている光景を拝見することができたので、訪れた価値があったと思えたし、来年リベンジしようという気になった。

 後で知ったことがふたつある。ひとつは、このイベントは第6回ふるさとイベント大賞を受賞するなど、多くの市民ボランティアが参加するまちづくりイベントの成功例としても有名であること。もうひとつは当日の日曜日の新聞に「雨の確率が高いため市体育館など屋内に会場を移す予定」という記事がきちんと載っていたこと。本来はきちんと下調べをしなかったことを反省するべきなのだが、後者については知らなかったことでかえって貴重な体験ができたような気がする。

体育館でのイベントの様子  

「うだつ」の残る町並(撮影2003.6)

(2003.10.12/山崎 崇)