7月31〜8月4の円頓寺七夕祭り会期中の2日間(8月3・4日)で「ものづくり文化の館」が円頓寺商店街の一角で開催された。この企画は、西区役所まちづくり推進部が音頭をとり、商店街の空き屋を利用し、西区の特色である「ものづくり」を活かしたイベントである。会場は二部構成となっており、屋内では名古屋友禅と名古屋扇子の職人の実演を、外の駐車場では扇子づくりなどの技を体験できるコーナーが設置された。普段は工場の片隅で作業をしている職人さんも、この日ばかりは子供達に囲まれたり、質問されたりで、普段とは少し違う作業場での雰囲気を楽しんでいるようであった。 職人さんが言うには、ものづくりは見て触れてみて初めてその奥ゆかしさが分かる、こういった機会を設けることは非常に意義があるとのことである。
「商店街活性化」という言葉が聞かれるようになり、全国の商店街が活性化にむけた計画やイベントを実践している。その一方でハード面とソフト面が足並みを揃えて、活性化へのベクトルを歩むことは、さまざまな要素から非常に難しいことも現実である。
今回の西区のように、観光・交流といったテーマ性をもった地域コンテンツを、商店街と連動してつくりあげていくことも一つの手法なのかもしれない。今後は、週末だけの常設イベント施設としての可能性も充分あるだろう。次回、ものづくりの文化の館開催には更なる仕掛けと市民の参加を期待したい。
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