名古屋市緑区、東海道筋の有松絞りで有名な町です。この有松の「絞り作家」、問屋と職人とを結び付けてきた「絞り型職人」、有松の街づくりに尽力してきた「お米屋のご主人」の3人の仲間が、有松内の空家だった日本家屋を利用して、この4月に「有限会社
シボリドットコム有松」を設立しました。絞りという伝統工芸の産地に生きてきた3人は、新時代に向けてその技術をただの土産物としないため、また、その産業の活性が、結果的には街道筋の街並みを維持・保存していくことだと考え、モノづくりの新しい挑戦をはじめたのです。
とにかく絞り(産地産業)が儲からなければ産地はなりたっていかない。そこで絞りの新分野を開拓していくため、まずは、インテリア・エクステリアの分野とのコラボレーションに取り組んだ。タペストリーやリネン系のハウスウエアとしての布に絞りを使う、それ以外にも、ガラスを絞るという技術を使ったインテリア照明、またコンクリートに絞りの技法を使い、アートな外壁材への提案なども進めています。 |