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いらなくなった器、どうしてますか?
美濃焼産地からのメッセージ

  「器から器へ」 家庭で使われないまま眠っている食器や、製造工程で壊れてしまった食器を原料とし、再度、新しい食器へとよみがえらせる。そんな取り組みが美濃地方で進んでいる。多治見市や土岐市などの陶磁器関係者が集い、「GL21−グリーンライフ21」として、平成9年より資源循環型食器の実現を目指し、活動してきた。(現在の参加企業は約30社)メンバーは原料メーカーから製造メーカー、食器を全国へと送り込む商社、最近はタイル製造メーカーや中間処理業者まで、美濃地方で美濃焼という「モノづくり」に取り組む人々だ。
 ここ数年で「環境」に関する法的な整備は急速に進み、「モノづくり」も環境問題を抜きにしては立ち行かなくなっている。加えて「やきもの」の原料はいずれ枯渇するであろう陶土。ここにいち早く目を付けて活動を開始し、食器の製造過程で消費するエネルギーを通常の製造過程と比較し、ほぼ同じであることを確認した上で、昨年商品化にまでこぎつけた。現在、基準としている原料リサイクル率は20%である。技術的にはもっと高率にすることも可能だが、産地企業が無理なく参加できるよう、20%としている。今年に入り、土岐市の市民団体や遠方では東京の商店街なども協力を申し出て、活動は急速に高まっている。
 今年度GL21が取り組んでいる大きな課題は回収システムづくりである。市民の理解を得て、いかに「環境にやさしく」かつ「地場産業の振興、産地のイメージアップにつながる」モノづくりを確立するか。今後も目が離せない活動である。

→詳しい活動内容についてはこちらをご覧下さい
http://www.gl21.org






(2000.10.3/竹内)