午後からは、瀬戸市民会館より窯垣の小径までの道のりを往復し、比較的よく昔からの面影を残している、街道沿いの風景を眺めて歩いた。市民会館近くの広い道路沿いには、タイルの壁と瓦屋根が何とも言えない威厳をかもし出している「蔵所交番」や、西洋風の縦長の窓が特徴的なNTTのビルなど、瀬戸でしか発見できないような面白い建物を見ることができた。にぎやかな通りを少し離れると、ゆるやかに蛇行した比較的狭い道沿いに小規模な町屋が建ち並び、ある家の庭先では成形した小皿が並べて乾かされ、別の家は陶器を売る店であり、せともの工場も時折見られ、この地が歴史あるやきもの産地であることを実感した。 |