都市計画公園・緑地の整備にあたって、従来の用地買収のみで対応するという考えから発想を転換して、公園整備事業に着手するまでの間、民有地樹林地を借地し、樹林地等の保全と活用をめざすのが「オアシスの森づくり」である。
名古屋市の東部丘陵には多くの都市計画公園・緑地が計画決定されているが、事業化して買収するには多くの資金と時間が必要となる。一方、これらの樹林地は、かつての薪炭林や農用林としての役割がなくなり、所有者はいても管理者はいないという林が多く、ゴミの放棄とあいまって荒れるにまかされるという状態であった。このような土地を無償で使用賃借し、樹木等の植生や景観を損なわないよう既存の踏み分け道を活用し、散策路、ベンチ、道標など必要最低限の整備を行うものである。
第1号が相生山緑地であり、1998年3月に完成している。また、第2号は牧野ヶ池緑地であり、今年度整備される予定である。
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