「45歳を過ぎたら建ててはいけない」との帯の文句に、あせりと疑問を感じて読んでみた。その意味は、家づくりというものは大変な作業であり、エネルギーがあるうちじゃなきゃできないという。
なるほど、この書に書かれていることを読むと、多くの決断をせまられるのが家づくりだということがわかっている。家族と意見があわなかったり、工事でもめごとがあったりと、自分の選択を悔やんだり、片手間でやれることではなさそうだ。仕事に追われる毎日を送っている私にそんなことができるだろうか…。
とはいえ、おもしろそうなことも多数書かれている。実体験に基づく話しだけにリアリティがある。それに加えて、この家づくりのために徹底的に本で勉強したというだけあり、豊富な知識に裏づけられている。
最初は、タイトルだけで読み始めた本だったのだが、内容に引き込まれ、ここでも紹介してみようと思った次第。「家づくりは「生きざま」をも問うてくる」という指摘は考えさせられる。元気なうちに家づくりを体験したいと思わせる本である。
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