最近よく「ノーマライゼーション」という言葉を良く耳にしますが、人口3万5千人の北海道伊達市では、200人を超える知的障害のある人が普通の家に住み、仕事を持ち、地域の中にとけ込んで暮らしており、まさに「ノーマライゼーション」の理念を実践している都市です。ここでは「北海道立太陽の園」と「伊達市立旭寮」という2つの施設を拠点とし、知的障害者が社会的に自立して生活できるために、地域の人たちの理解を得るための努力、本人が自立したいと努力するための援助、生活の場と就労の場を確保などを紹介しています。
すべての人が安心して暮らすことのできるまちづくりのヒントとしても、また単に知的障害のある人との接し方が難しいと思っている人にもおすすめの一冊です。
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