参加のまちづくりは今やまちづくりの中心的なキーワードの1つになっているが、その中心的な方法となってきたのが、いわゆる「まちづくり協議会」である。本書は昭和50年代の初期の段階からまちづくり協議会の取り組みに係わってきた行政マンとコンサルタントによって書かれたもので、様々な体験に裏付けられた言葉には説得力がある。
ハウツウものとして、これから参加のまちづくりに取り組もうとしている人にとって、いろいろな疑問に答えてくれるというばかりでなく、これまでコンサルタントとして地元の人達とつきあってきた私にとっても、教えられることが多かった。まさに、まちづくりの現場で悩みながら、取り組んでいる者にとって、その解決の糸口を与えてくれるものといえよう。
コンサルタントの選び方やコンサルタントのあり方についても触れられている。コンサルタントの職能を知ってもらうという意味でも、一緒にまちづくりに取り組んでいる人、これから取り組もうという人に読んでほしい本だ。
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