最近、観光まちづくりの業務に関わることがたびたびある。このような中で、以前、観光に関する参考文献を探していたところ、観光に携わる方から紹介していただいたのが本書である。
阪神・淡路大震災によって神戸が受けた人口減少の痛みを例に、人口減少社会における交流活力を生み出すために、観光の必要性を説き、観光による地域活性化の参考例として、フランス(外国人観光客数7700万人、2002年)に次ぐ観光大国であるスペイン(5500万人)を取り上げている。
「弾力的な予算措置と自治体の実践活動」「明瞭な地域イメージ」「観光統計の整備」などの豊富な取組内容を紹介するとともに、スペイン観光の発展の秘密として、(1)地域の魅力をわかりやすく表現。(2)地域間競争による刺激・改善努力、(3)地道な実践活動の積み重ね、(4)精緻・迅速な統計による政策効果の検証と4点にまとめている。
他にも様々な指摘が書かれていたが、特にこの4点はまちづくりに必要な内容であり、
大変参考になった。
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